飯田橋の
モリサワ東京本社で開催中の「
田中一光とモリサワ展」に行ってきました。
写真植字(写植)を開発し、デザイン業界がデジタルに変わっても、文字のメディアをリードし続けているモリサワとグラフィックデザイン界の巨匠
田中一光氏の関わりをグラフィック作品で振り返る展覧会の第2弾で、モリサワのPR誌「たて組ヨコ組」の展覧会。21_21 DESIGN SIGHTの「田中一光とデザインの前後左右」展に合わせた企画展示です。
たて組ヨコ組は、1983年創刊。
田中一光氏と勝井三雄氏が交互にアートディレクションを担当し、タイポグラフィとグラフィックデザインを中心とした情報誌は、もっとも影響力のあるデザイン誌の一つであったのではないでしょうか。
何よりも両氏がデザインだけでなく編集内容にも関わっていて、記事への掘り下げ方から違う上、デザインに至っては気の配られ方がとても緻密。
田中氏が逝去した2002年の57号が終刊号なので、もう10年以上前になくなってしまったデザイン情報誌ですが、今でも最強のデザイン誌のひとつだと納得させるものでした。
kitaCafeの本棚にも一桁台の刊行からずっとありましたが、スペースの問題もあり3年ほど前にデザイン学校に寄贈しました。教室の本棚にはページに付箋が貼られたままのものがありますので、たまには学生さん達が開いているようで少し安心しました。
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