目的地は「ザ・プリンス箱根(旧箱根プリンスホテル)」。
建築家村野藤吾氏の代表作のひとつ。
正面玄関は平屋のような低層のデザインでフロントに入ると天井高が押さえられた落ち着いた空間。
そこからロビーへ出ると天井高の高い教会建築のような開放的な空間となり、フロントとの対比が素晴しい。
更にロビー奥から左右への客室への動線が同じフロアではなく1フロア下がるので、ホテル内を利用のために移動する宿泊客がロビーからの視界に入らないというのも上手くできています。
ロビー各所の造形や質感もこだわりがみられます。天井に設けられた間接照明が反射する部分には黒っぽい石を削ったような図柄に見えますが、いったいどんな仕上げなのでしょうか、光の反射でネガポジが反転するような不思議な見え方をしています。
ホテル内には螺旋階段がとても多いのも特徴。
中でもフロントからロビーを通らずに直接客室への通路へ降りる螺旋階段と通路から国際会議場へと降りる螺旋階段は、優雅な手摺とのバランスが絶妙。階段裏の造形も美しいです。
デザイン学校のインテリアデザイン専攻の学生さんは、Y先生の授業でやはり村野藤吾氏の代表作である「目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)」を見学していると思いますが、あの階段もとてもきれい。村野氏の階段は本当に美しいですよね。
階段フェチになってしまいそうです。
こんな本を見つけました。
おもしろそうなので読んでみようと思います。
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