東京都写真美術館で開催中の「田村彰英 夢の光」を見ました。会期終了ぎりぎりの飛び込みです。(9/23まで)
写真展の楽しみは当然ながらそこに写っている世界の魅力なのですが、もうひとつ外せない魅力に「粒子」があると思います。
写真の粒子はデジタルフォト的には解像度と似ているのですが、その細かさや荒さによって表現される写真の質感は、単に細部まで表現されているという鮮鋭度とは異なる意味で、デジタルで言う解像度とはまったく異なったものとして目の前に展開されます。
今回の展覧会ではフィルムによる35mm、ブローニー、4×5、8×10からデジタルまで様々なメディアで撮影された作品が並んでいますが、作品を絵の前に観賞すると、優劣ではない違いは明らかで、まったく次元の違う表現方法という印象を受け、改めてフィルムの魅力を再発見しました。
単に大きなフィルムサイズが優れているということではなく、撮りたい物によって、写したいもの記録したいものは異なってくるということに改めて気付かされ、撮影時の工夫と撮影後の処理の違いを納得させられた展覧会でもありました。
今のデジタルしか知らない学生さんには、ぜひともサイズフォーマットの異なるフィルムでの撮影を体験させたいと思いました。
1 件のコメント:
この展示されてる写真達、印象的だったので写真集買ったんです!でも先生の言う違いがイマイチわからなかったので、今度写真集持って行くので教えてください。(^ᴗ^)/
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