凸版印刷の印刷博物館内にあるP&Pギャラリーで開催中の「これも印刷?!-ふしぎな特殊印刷の世界」展に行ってきました。(11/11まで)
一般的なカラー印刷物はCMYKの4色のインキで再現されていますが、発色の悪いオレンジやグリーンや蛍光色のインクを使って印刷するのが「特色印刷」。
さらに金銀やパール、ラメなどのキラキラしたインクや、触るとデコボコしている質感などを印刷技術で表現するのが「特殊印刷」。
もともとはパッケージや本の装幀などの一部で使われた印刷技術で、それなりにコストもかかる表現ですが、最近は一般的な印刷物にも多く見られる印刷表現となりました。
オフィスや家庭用インクジェットプリンタの高性能化や、デジタルメディアとの差別化といったことが要因にあるのでしょうかね。
展示物に触ってみられる上、印刷技術が簡単な図式で説明されているのでわかりやすかったです。表現としては昔からある物も多いのでわりと知っているものが多かったのですが、起毛のような布地の質感が出るフロッキー印刷が、毛を立たせるために静電気を利用するというのは驚きでした。
盛り上げのバーコ印刷はどんどん厚みが増していきますね。
学生さんには単に「面白い」、「やってみたい」だけでなく、一般的な印刷に特殊印刷を用いることでどんな効果があるのかも考察しながら見て欲しい展覧会でした。
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