色彩の学習は理論的な内容が多く、頭で理解してもなかなか実際のデザインワークには応用しづらいものです。
特にインテリアなどの分野では色彩の調和や対比は、色そのものだけでなく質感などの素材感でも大きく影響しますので、理論を応用するためには実際にスタディ模型などで目の前で確認しながらの応用学習が大事ですね。
様々な素材がある中、石材などのパネル素材は、同じ色でも素材表面の光の反射の違いで視点による色調の変化が現れ、広い空間では遠景はシンプルな色調になり色彩の変化が強調され、足元やすぐ横の壁面などの近景では光の反射による微妙な色調の違いがより複雑な色彩の調和を作ります。
モデルとしても制作しやすい石材パネルを使って、素材感の変化による色彩の変化を感覚的につかむためのカラーコーディネート演習を行ないました。
石材パネルのモデルは透明なフィルムの裏側からアクリル絵具で石の模様を描いて制作します。
同じ石材模様でも、そのままフィルムの光沢を生かしたグロス仕上げと、細かいサンドペーパーで傷をつけたマット仕上げが作れるので、光の反射による効果が観察できますので、地味な作業ですがパソコン画面では表現しづらい効果が実感できました。
授業ではこのあと床面や壁面を含む空間のカラーコーディネートへ展開していきます。
透明なフィルムの裏側からアクリル絵具で模様を描きます。
刷毛目が出ないようにティッシュなどを使ってムラを作ります。
隣接色相や類似トーンなどを重ねることで、自然な透明感が生まれ奥行きが表現されます。
鉱物模様の形成過程を想像しながらワレメを削り、絵具を重ねます。
ベースができていれば刷毛目が良い効果になることも。
表のフィルム面をそのまま使用すればグロス仕上げ、サンドペーパーで傷をつければマット仕上げに。
明度の低い色の方が効果は大きくなります。
あとは細かくカットして貼り込んで行きます。
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