恵比寿のGallery kokoで開催中の「チャーリー・コールハース写真展 Metabolism Trip」を見てきました。(1/15まで)
オランダのアーティストであるチャーリー・コールハース氏が、日本に現存するメタボリズム建築を訪ね撮影した写真展で、建築された1960年代から約半世紀経った現在、その建築物がどのように変化し、またそこに住みあるいは関わる人々に何が変化したのかを探るものとなっています。
社会学者でもあるチャーリー・コールハース氏の捉えたメタボリズムの現在の写真は、廃墟になれない建築物を見ているようでもあり、じわじわと生きる生物の姿を感じさせる描写でもありました。
今回の展示では、チャーリー・コールハース氏の父親で建築家のレム・コールハース氏の建築設計事務所OMAのパートナーであり、NY事務所代表の建築家、重松象平氏が会場構成を行っていますが、天井から吊られた鏡にプリントが貼られた空間は、抽象的な感覚を与えるものになり、写真に写る世界観を広げてくれるものになっています。
メタボリズム建築を巡る旅をしたくなる写真展でした。
メタボリズム建築の代表的存在の中銀カプセルタワーの作品は住人を訪ねた室内写真などもあり興味深いです。
参考写真:2009年に現地で撮影した中銀カプセルタワー
通常は中に入れないので周囲からしか撮影できないのが残念です。
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