2012年1月9日月曜日

高度経済成長期の夢

森美術館で開催中の「メタボリズムの未来都市展」にいってきました。
(まもなく終了:1/15まで)


戦後の荒廃から復興し、高度経済成長期へと移行していた1960年代に理想の未来都市の形として提唱された建築思想は、変化しつづける環境にすばやく適応するために、増殖し、姿を変えていく建築や都市のイメージであり、横に広がる海上都市であったり、上に伸びながら林立し相互に空中回廊でつながるビル群に象徴されるもので、生物学用語で「新陳代謝」を意味する「メタボリズム」という名称の建築運動として展開されました。

今回の展覧会ではその運動のきっかけとなった、戦後の復興計画から未来都市の構想、実際に実現したものや、メタボリズムに影響を受けている計画などスケールの大きな展覧会となっていて、会場には当時の計画図を元に忠実に再現されたCG映像や模型が多用され、建築関係者だけでなくてもイメージが理解しやすい丁寧な展示となっています。

通常規模の展覧会と思ってあなどっていましたが、全展示を見終えるのに4時間以上かかってしまい体力的にも充実しすぎ、個人的には後半のEXPO'70大阪万国博覧会のコーナーだけでも充分満足の展覧会でした。


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