今年、開館140周年を迎える東京国立博物館。
1872年(明治5年)に文部省博物局が湯島聖堂大成殿において最初の博覧会を開催した時が創立とされる日本最古の博物館で、移転を繰り返したのち、上野にイギリス人建築家ジョサイア・コンドル氏の設計で本館が建てられたのは1881年(明治14年)だそうです。
この本館は関東大震災で損壊し、現在の本館は1938年(昭和13年)に開館したもの。
開館から140年という長い年月の間に移転、建替、新館建設などを行い、現在の形になったようです。
その国立博物館では140周年記念として国宝や重要文化財などの貴重な収蔵作品の特別展を開催していますが、もうひとつの140周年記念として特別展「北京故宮博物院200選」 が開催されています。
すでに1/2から始まったこの展覧会ですが、目玉の作品は中国が世界に誇る至宝という全長約5mの北宋期(960年-1127年)の絵巻物、清明本「清明上河図」。
北宋の風景を描いた絹本で、700人以上の人物が描かれる緻密な描写は当時の生活文化を知る資料としても貴重だそうで、中国最高の傑作図巻と言われ、現在約70点ほどの模倣作品があるオリジナル。
中でも有名な台湾・故宮博物館の「清院本 清明上河図」を見た事がありますが、こちらは約10mですから、オリジナルがいかに緻密かは想像できます。
せっかくの機会ですから少し落ち着いたら見に行こうと思っていたのですが、特別展「北京故宮博物院200選」は2/19までの開催なのに目玉の「清明上河図」は1/24までの期間限定なのだそうで、そのおかげで今トーハクは連日大賑わい。
公式サイトでは会場の混雑状況を配信していますが、平日午前中でも「清明上河図」観覧の待ち時間は200分というのですから、どうしたものか。
とんでもないことになっています。よほど覚悟して出かけないとだめですね。
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