日光行きの目的地のひとつが中禅寺湖畔に建つ、建築家アントニン・レーモンドが設計した「旧イタリア大使館別荘」。
2000年に栃木県が買収し修理復元したもので、周囲の環境とともに記念公園として公開されています。
木造2階建てのこの建物は外壁から内装壁、天井などに地元の日光杉の杉皮や枌板(へぎいた)としてふんだんに使われ、網代天井は確認できただけでも矢羽根編、籠目編、石畳編、市松編と様々。
中禅寺湖に面したサンルームからの光が室内を明るく照らし、網代天井を立体的に浮かび上がらせます。
細い窓の桟は外からの雨風を防ぐためなのでしょうか、漆喰のようなものでしっかりパテ埋めされていて、この白さが上品なアクセントになっています。
まだ雪の残る奥日光のこの施設は冬期は閉館していて4月1日~11月30日までの開館。
訪れた日はまだ開館したばかりで、周囲は濃霧に包まれて幻想的でしたが、本来は避暑地ですから夏が素晴らしいのでしょう。
ぜひまた季節を変えて来てみたいです。
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