2014年12月28日日曜日

反芸術という芸術。

千葉市美術館で開催されていた「赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで」のレビューです。

展覧会は12/23で終了。
今回も会期終了の前日に滑り込みというお粗末さでしたが、とにかく千葉という場所がとにかく遠いのでなかなか思い切れず、ぎりぎりとなってしまいました。

この美術館は千葉市中央区役所との複合施設内にあり、1.2階は旧川崎銀行千葉支店の建物を保存しているという面白い建物。
こちらの紹介は写真の整理をしてからいずれまた。

さて展覧会ですがタイトルにあるように1960年代から現在までという「ザ・赤瀬川ワールド」全開の展覧会。
やはり目玉は日本において現代美術が生まれるきっかけとなった、読売アンデパンダン展に出品した数々の「反芸術」作品。
そして一連の「千円札」作品については、裁判に関わる様々な資料も展示され、当時の闘いがよみがえっているようでした。
これらの作品が保存されていることにも驚きです。

そして見応えがあったのが「櫻画報」に派生するイラストレーションの数々。

展覧会開催の2日前に亡くなるというタイミングの大展覧会。
これだけの作品がまだ集められるのですから、近い将来にぜひ都心での開催が実現することを期待しています。


2014年12月26日金曜日

殻で着飾る。

年末になるといつもは目にしなかった食材が店頭に並び、ついつい目移りしてしまいますが、特に氷の上に並んだ魚介類はそれだけで気分が高揚してしまい、冷静にならないと危険。

他のメニューと相談して、殻付きのカキを選びました。

生でももちろん美味しいのですが、加熱して旨味が凝縮したカキも最高。
せっかく殻付きなので、そのままグリルで焼きました。

殻が付いているだけで美味しさが倍増する気がするのですから、見た目は大事ですね。


<カキのグリル焼き>
みじん切りにしたタマネギ、種を取り除いたミニトマト、イタリアンパセリと、パルメザンチーズ、ガーリックオイルを混ぜ、下処理したカキにのせる、一番上にバターをのせてグリルで焼く。

2014年12月25日木曜日

華やかな色彩。

今年のクリスマスは何となく世間があまり盛り上がっていないような感じ。
例年通りイルミネーションもあるし、寒いけれどなんでなのでしょうね。

それでも相変わらずレストランはクリスマスメニューでお高いので、少しだけクリスマス気分。
いつもの豚肉のソテーも明るく華やかな色合わせにしてみました。

普段使いの食器は圧倒的に古い染め付けの和皿が多いのですが、ちょっと着飾った洋食の時は白い洋皿が便利。
料理の色彩をより華やかにえんしゅt

変に絵柄がなく上品なデザインのこの皿はノリタケ製。
裏印は星にRCの文字で1934年~1954年製造の国内向け。
RCはRoyal Crockery(高級磁器)の頭文字なのだそうです。
同じデザインで16cmの小皿もあってとても重宝しています。

クリスマスに定番な赤と緑。
諸説あるようですが、赤は「イエス・キリストが十字架の上で流された血の色」であり、祭礼の際に枢機卿の法衣として用いられる「カーディナル(枢機卿の意)レッド」に用いられる神聖な色。
緑は「自然界の緑を元に、神が与えてれる永遠の命を表す色」であり、ラテン語で「永遠の命」という意味を持つモミの木の葉の色というのが有力なようですね。

色からイメージするものは様々な要因によるものですが、こうした意味を知るとちょっと深みを増すように思います。

<豚肩ロースのソテートマトソース>
豚殻ロースは少し厚めにカットして両面に塩をしてバットに並べ冷蔵庫で30分ほど寝かし、余分な水分は拭き取っておく。
フライパンにオリーブオイルを熱しニンニクの香りを移したら、塩、コショウをした豚肉を両面焼く。
別のフライパンでカボチャ、タマネギの薄切りを焼き付ける。
トマトソースはザルなどで漉して滑らかにしてから皿に敷き、豚肉、タマネギ、カボチャを盛りつける。

2014年12月23日火曜日

暖潤。

寒くて乾燥して冬はつらいですね。
暖かくてしっとりしそうな食べ物を考えていたら、やはり手っ取り早く豚バラの角煮となりました。

しっとりとは言っても、さすがにキトキトの脂はきついので、下茹でして余分な脂と汚れを一度取り除くのがポイント。
こうすると冷めてもほとんどラードが固まりません。

なんか健康的な気分になります。

<ラフテー風角煮と煮卵>
豚バラ肉はネギの青い部分、ショウガと一緒に一度茹で、良く洗って余分な脂やアクを取り除く。
きれいにした鍋に肉を戻し、黒糖、酒、醤油を加えて圧力鍋でひたすら煮込む。
途中でゆで卵を加えてさらに煮込む。
酒は泡盛がなく日本酒だったのでラフテー風。

2014年12月22日月曜日

藍色寒天。

地元野菜の出張販売でシャドークイーンが並んでいました。
2006年の11月に公表された品種で、ジャガイモの品種としてはまだ10年経たない新しいもので紫色がとても鮮やか。
紫色のジャガイモのなかでも一番ポリフェノールのアントシアニン色素を含むのだとか。

アントシアニン色素は人間が紫外線などの有害な光から身体を守るためにメラニンを持つように、植物が光によるダメージから自らを守るために持っている色素なのだそうです。

紫色は加熱によって藍色に変色します。

豆乳を加えて寒天寄せにしましたが、見事なくらい藍色の皿と同化しました。
自然の色でこれだけキレイだと嬉しくなりますね。


<シャドークイーンの寒天寄せ>
シャドークイーンはやわらかく茹でて豆乳、出汁、塩を加えながら良く練り、溶かした寒天に入れてよく混ぜる。
流し缶に入れ泡は消しておく。
少し冷めて固まってきたら豆乳、出汁、寒天を流し入れ二層にする。
冷蔵庫で冷やして固める。

2014年12月20日土曜日

数の説得力。

世界的なデザインの祭典であるミラノサローネに今年はじめて出展し、“Milano Design Award 2014”で2部門の賞を受賞したシチズンのインスタレーション"LIGHT is TIME"が、青山のスパイラルで開催されていると知ってあわてて会期終了日に駆け込んだのが11/28。



時計の多くの部品を支える地板65,000個を使ったインスタレーションで、星が降るような空間は圧巻でしたが、これは会場で見ないと良さがわからないので「今更紹介しても。」と思っていたのですが、YouTubeに「"LIGHT is TIME"ができるまで (施工時間:72時間)」という映像が上がっているのを知ったのでご紹介。


このインスタレーションは金色に輝く時計の地板が、天井から床までにテンションされたワイヤーにたくさん固定されていて、そのワイヤーがものすごい数で「数、数、数・・・」という、「アイデアや技術がスゴい!」というタイプとは正反対のインスタレーション。

数があるとこんなに説得力があるのだな。という見本のような作品です。

施工の映像を見ても、とても多くの人がきちんと巻かれたワイヤーをテンションしていく様子が見られ、美しい空間を創りだすことの大変さが伝わってきます。

それにしても施工時間72時間。これを実現したことがすばらしい。


2014年12月17日水曜日

アール・デコで学ぶ。その2

デザイン学校のグラフィックデザイン専攻の学生さんたちを引率して行った「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」。

近代デザインの傑作であるこの建物で行った撮影実習は、どこを見ても美術作品であるこの空間をどのように発見し、切り取り、記録するのかがポイント。

視覚的なイメージを写真というメディアに切り取る作業は、意図しなければただのメモにしかなりません。
デザインのトレーニングとして光や色の再現や演出にもこだわって撮影していきたいものです。

このような空間で問題となるのが明るさ。
特に近代建築では現代の空間とは比べ物にならないくらい暗いので、手持ち撮影ではISO感度をあげることが必須ですが、目で見ている以上に空間による明暗の差が大きいため、撮影後のレタッチ作業も重要です。

中でもフィルム撮影のプリント作業でも行っていた「焼き込み」と「覆い焼き」は、画像処理ソフトのPhotoshopにも搭載された基本ツールなので、自然な修正をしっかり身につけたいですね。

学生さん達に混じって撮影した写真の一部をまとめてみました。
以前に何度も紹介しているので違った写真にしようと、比較的部分的な要素を中心にセレクトしています。


>>以前の旧朝香宮邸を紹介したページ
アール・デコの館/その1
アール・デコの館/その2
アール・デコの時間