2010年10月7日木曜日

課外ゼミ4

グラフィックデザイン専攻1年生の授業では後期「上製本」の制作が始まりました。

出版業界では「電子書籍」が話題ですが、紙による「書籍」の魅力はまったく異なるモノとしてこれからも残って行くものと信じています。

それは、手に取って読む「書籍」は、手から感じる重さや紙の肌合いなど触覚に訴えかける要素が魅力の1つとなっているからで、現在のネットによる情報検索では得られない情報がその魅力となっていることが理由です。

デザイナー、装丁家はその触感を確かめながら紙の選定を行い、ベストなデザインを完成させていきます。

ファインペーパーは書籍というメディアに限らず、パッケージやパンフレット、ポスター等、グラフィックデザインの様々なメディアで使用されていますので、実際に紙に触れてその使われ方を実感することはとても重要なことです。

グラフィックデザイン専攻の502教室には、紙の検討に必要な紙見本が豊富に揃っていますが、見本はとても小さいので実際に使用する大判とは印象が大きくことなります。

また、印刷具合も紙によって異なりますので。実際に使用されている実例を見る事はとてもいい経験となることは言う迄もありません。

ファインペーパーの竹尾のショールーム「見本帳本店」2階の展示室では10/8(金)~11/19(金)まで「手塚治虫を装丁する」展が開催されます。

書籍の顔となる「表紙カバー」のデザインを通して、紙の魅力に触れて下さい。
グラフィックデザイン専攻の1年生は必見です。


2010年10月6日水曜日

デザインと自然と

松屋銀座には日本デザインコミッティーが主催する、世界の優れたデザイン商品を認定し販売する「デザインコレクション」があります。

このデザインコレクションに併設された「デザインギャラリー1953」で「ヨーガン レールの小さな石のジュエリー」が開催されます。10/13-11/8まで

ヨーガン レール氏はテキスタイル&ファッションデザイナーですが、無類の石好きとしても有名で、石の為に様々な場所に旅し、美しい石の採集をしています。

中でもインドの北西部ラタンプールで拾い集めた石「Babaghuri(ババグーリ)」は、ヨーガン レール氏が最も愛した石で、「JURGEN LEHL」の1ブランド名にもなっています。

今回の展覧会はヨーガン レール氏のデザインしたジュエリーをテーマにしたものですが、氏のジュエリーデザインからも自然が創造した自然石への愛情が感じられるはずです。

ラタンプールでヨーガン レール氏採集した石のコレクション写真集「Babaghuri」が出版されています。

こういう本に出会うと本も欲しいし、石も欲しくなるし。
とても大変です。

2010年10月5日火曜日

黒い外壁の秘密

瀬戸内国際芸術祭で作品を見る以上に楽しかったのが、瀬戸内の自然環境や人々の生活環境。

町並みの楽しさもありますが、特徴的な建物の建築素材に惹かれました。


遠目には真っ黒に見える家の外壁。

「焼杉」です。












西日本ではそれほど珍しいものではないようですが、東日本ではないようです。
確かに今迄見た事がありあせんでした。

杉の板を三枚筒状に縛り、煙突上の内側で火をく
べると表面が真っ黒に炭化し、焼杉ができるそうで、現在ではバーナーで表面をちょっとだけ黒く焦がした物も多いのですが、瀬戸内の民家には、完全に炭化した外壁が多く観察できました。

そのままの杉板では雨などがしみ込みやすいため、腐敗防止ための表面加工で、とても丈夫な外壁材になるそうです。

触ってみると本当に炭で、指が黒くなります。
木材の腐食防止方法には現在の化学処理の他にも柿渋など自然素材の処理方法がいくつかあるようですが、焼くだけというシンプルさがいいです。











経年変化で軒下の雨風があまりあたらない部分以外は炭が削れている部分や、新しい焼杉で補強した痕なども興味深かったです。

日本の伝統的な建築素材については建築家の藤森照信氏が多くの作品の中で試みており、また、氏の著書に詳しくありますので、興味のある方はぜひ手に取ってみて下さい。

藤森照信、素材の旅藤森照信、素材の旅
藤森 照信

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2010年10月4日月曜日

ピーナッツとスヌーピー

高松から羽田への帰りの飛行機でANAの機内誌「翼の王国」を読みふけっていたところ、今年2010年がピーナッツ(スヌーピーで有名なアメリカのチャールズ・M・シュルツ作のコミックタイトル)の60周年だと知りました。

全世界に愛され続けている有名キャラクター達が世に出て60年。
多くのキャラクターが世界で受け入れられる中で、スヌーピーとピーナッツは、やはり「特別」な気がしてなりません。
コミックなどの題材やキャラクターが映画、キャラクター商品などで展開される例は数多くありますが、ピーナッツのスヌーピーに関しては、他のキャラクターとは異なる展開がされています。

中でも80年代に企画された「SNOOPY IN FASHON」は世界的なファッションデザイナーがスヌーピーの縫いぐるみのための服をデザインするというもので、本気度の高い素晴らしい企画でした。
手元にある当時出版された本を眺めてみると、参加している大物デザイナーから、改めてスヌーピーというキャラクターが全世界で愛され続けていることを感じます。
(すでに絶版ですが、古本などで見られるかも。)

1984年発行の「SNOOPY IN FASHON」
同名の展覧会が日本でも開催された。










10月から銀座のソニービルでは「SNOOPY "LOVE" GINZA」を開催しています。(~10/24まで)
SNOOPYの日本公式サイトでも紹介されています。
http://www.snoopy.co.jp/

2010年10月3日日曜日

雨の草間さん

瀬戸内国際芸術祭で直島に行きました。

とにかくものすごい人の多さに気遅れし、島に到着。

整理券をもらったり、時間を気にして移動したり、作品を見るために並んだり。

アートの鑑賞に対して、「何か違う」という違和感を感じながら過ごしました。

もちろん作品を目の前にして、とても充実しているのですが。

瀬戸内国際芸術祭では、昨年の越後妻有の芸術祭以上に加熱しているように感じました。

東と西の差もあるのでしょうかね。

今回の芸術祭は瀬戸内では第一回ですが、地元の方々の理解度には驚くばかりです。

日常の生活空間にアートが入りこみ、それを目指して、ものすごく多くの人が押しかけている状況を温かく受け入れて頂いています。

昨日、男木島に行った時にも同じような印象を受けました。
まだまだこれから変わっていく瀬戸内、人の温かさやゆったりした時間の流れは残って行って欲しいものです。

今回の瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブックの表紙にもなっている草間彌生さんの作品。
少し離れたところから指で摘んでいるように撮影するのが流行っているみたいでした。
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2010年10月2日土曜日

パンプキンな島

10月になりました。
少し前までは秋冬のファッションが並んでいてもピンと来ませんでしたが、すっかり秋の気配で町中のディスプレイや商品も秋になってきました。

ここ数年で10月は「ハロウィン」ものが日本にも定着、キャラクターの可愛さや色彩の斬新さがウケたのでしょうね。

ハロウィンの定番と言えば「カボチャのランタン」。
愛嬌のある不気味さで愛すべきキャラクターです。

「カボチャランタン(Jack-o'-Lantern)」を作るのに向いているカボチャの品種は、大きさや彫刻のし易さなどから数種類あるようですが、最も大きくなることでは「アトランティックジャイアント種」が有名で、国際カボチャ協会が主催する国際大会ではその大きさ(重さ)を競うそうです。

日本ではこの大会、香川県の小豆島が永久公認地として国際カボチャ協会認定から認定されているそうですが、たまたま瀬戸内国際芸術祭で今日小豆島に来て知りました。

今年も9月に「第24回日本一どでカボチャ大会」が開催されたそうです。

この品種は日本では飼料用ですが北米ではパンプキンパイにもするそうです。

カボチャはビタミンEやβカロテンが豊富に含まれ、栄養価の高い野菜です。

ビタミンEは老化防止、のぼせ、肩こり、腰痛を和らげ、血行不良による冷えを解消。
βカロテンは細胞の老化、ガン予防、皮膚・粘膜・目の網膜の健康維持などの免疫力強化が期待できる。
これからの季節になくてはならない栄養素を多く含んだ野菜ですね。

小豆島では様様な地域で土を採取している「栗田宏一氏の作品が一押しです。 BlogBooster-The most productive way for mobile blogging. BlogBooster is a multi-service blog editor for iPhone, Android, WebOs and your desktop

2010年10月1日金曜日

秋の落とし物

秋になると様々な木の実が落ちています。
カシ、クヌギ、シイなどのドングリの他、クリなども比較的身近なところに落ちています。

かわいい造形だけでなく、堅さや艶感などの質感も魅力的で、見つけるとつい拾って持ち帰ってしまいます。
落ちているものなのに自然と手に取ってみたくなるカタチや質があることがスゴイです。

都市部ではなかなか植樹されていませんが、少し自然の多いところでは、トチの実が落ちている事もあります。

薄い茶色の果皮を剥くとクリのような種子が出て来ます。
濃い茶と薄い茶のハーフ&ハーフでつやつやしていてとてもカワイイ種子です。

パリの街路樹として有名なマロニエを和名でセイヨウトチノキというように、トチノキはマロニエの仲間で、種子はそっくりですがマロニエの果皮はとげとげしてます。

日本のトチノキは栃木県の県木なので、県内には街路樹として植えられているのでしょうか。秋はトチの実だらけで大変ですね。

クリに似たトチの実はそのままでは渋みが強く食べられませんが、渋抜きしてトチモチなどには利用されるので、一応食用可な木の実です。

そういえば福岡県太宰府の境内でドングリの仲間のシイの実を煎って売っていた事がありました。

固くて渋みが強く、けっして美味しいものではありませんでしたが、縄文時代には栄養価が高く重要な食料で、戦中、戦後の食料難の時代にも多く食べられていたようです。
興味のある方は縄文クッキーとしてレシピがサイトに紹介されているので、一度試してみてはいかがでしょうか。
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