2016年5月25日水曜日

1:1:2×4

デッサンのモチーフ用に1:1:2のサイズの端材を4本組み合わせて立方体を作りました。
同じものがたくさんあると規則的にきれいに並べたくなります。



モノが規則的に配置されるということは、そのモノによって区切られた空間も規則的になるということ。

この時、モノと空間が定規で測って同じサイズで区切られていても、見た目には同じ間隔には見えません。

立体としてのモノの方が視覚的に強い印象を与えるなどの錯覚や、物理的な空間の支配率によるものなのでしょう。

デザイン学習の現場では、
講師「揃ってないね」
学生さん「測りました」
というやりとりが実は良くあります。

きっちり測って制作されることでデザインが完成されると認識されやすいですが、実はこの見た目による調整がとても大切だったりして、そのとてもファジーな部分は教室での学習でしかなかなか体得できないことなのだと思います。

2016年5月23日月曜日

空近く。

2013年3月に開園し、グッドデザイン賞や都市公園コンクールなど数々の受賞をしている「目黒天空庭園」に行ってきました。

首都高速道路「大橋ジャンクション」に作られた、地上11m~35mの屋上庭園で、ループ状の高速道路の形状に沿った幅16m~24m、長さ400m、高低差24mの公園です。

全景を眺められる角度から見下ろせないのが残念ですが、公園内は植栽の手入れも行き届き、都会の憩いの場になっているようでした。

2016年5月21日土曜日

トロッコのトンネル。

西武ドーム球場のある所沢には村山貯水池(多摩湖)や山口貯水池(狭山湖)という2つの貯水池があって、東京都の水源のひとつとなっていますが、このダム建設 のための砂利を運搬するために多摩川の羽村堰付近から工事用の軌道が敷かれ、ケーブルを用いたインクラインとトロッコの鉄道が走っていたそうです。

そのトロッコの鉄道である「羽村山口軽便鉄道」の軌道跡が自転車道となっていて、当時のトンネルを通れると聞き、少し前に行ってみました。

2つの貯水池の中間から南西にかけて、6つのトンネルがあるようですが、整備されて通れるのはそのうちの1号隧道(横田トンネル)、2号隧道(赤堀トンネル)、3号隧道(御岳トンネル)、4号隧道(赤坂トンネル)のみ、地図で確認すると5号隧道が一番長いので、整備して通れるようにして欲しいですね。


途中からは遊歩道にもなっているので、サイクリングロードとしては短いのですが、住宅街から林の中を抜けていく当時のままのトンネルをくぐる自転車道はとても雰囲気がありました。

2016年5月19日木曜日

宇宙の目。

武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」を見てきました。


1970年代の少女漫画黄金期を代表し、現在活躍する漫画家に影響を与えた偉大な漫画家の原画展とあって、会場は想像通り、連載当時からのファンと思われる比較的高い年代の来場者が多数。
平日の夕方でしたが、この美術館としてはかなり入場者数が多いのでは?と感じました。

今回の展覧会はSFに限った作品セレクト。
デジタルでは出せない透明感のある水彩絵の具による綺麗な色彩原画の数々が展示され、望都ワールドに引き込まれる空間となっていました。

2016年5月17日火曜日

流行の金魚。

西武渋谷店の特設会場で開催されている「深堀隆介 回顧展 金魚養画場〜鱗の向こう側〜」を見てきました。

5/11のオープン前後にTVやネットのメディアで連日のように話題になっている展覧会です。



何層にも分けた樹脂層に描かれた金魚の姿は、本物のような擬似3D表現とも言える技法で、階層の厚さや層の数など限りない試行錯誤の末に生み出された芸術。

初期の作品に1階層に金魚を描いて樹脂で封じ込めたものを敢えて展示しているため、近年の多階層表現のリアリティが際立つものとなっていました。
想像していましたが、やはり手間がすごいですね。

柿右衛門様の磁気や切子の硝子器に制作された作品は、「金魚をこうして飼いたい」と思わせるほどの説得力があり、別の意味で危険な作品。



展覧会後半はアプローチの違った作品が多く展示されていましたが、展覧会前半の作品がインパクトがあり印象的でした。

ひとつだけ残念なのは、全作品撮影可能なためスマホのシャッター音がうるさいこと。
せめて音量を最小にするとか、スピーカーを押さえて消音するとかしてほしいですね。

2016年5月15日日曜日

構造とプロポーション

外苑前の銀杏並木近くにある伊藤忠青山アートスクエアで開催中の「自転車博覧会2016モールトン展~素晴らしき小径車の世界~」に行ってきました。(5/31まで)



2009年に「自転車に優しい街」宣言をした青山は、2012年からは「ツイード」をドレスコードに自転車で街を走る「ツイードラン東京」のコースでも注目され、自転車熱の盛り上がる地域。

こぎ出しが速く街乗りにやさしい小径車でありながら、高品質で操縦性と走行性能が抜群に高いモールトンバイシクルのコレクション展なので、現行モデルだけでなく、開発当初のビンテージモデルが身近に見られるめったにない機会。

2010年に60台近いモールトンが展示された「Moulton Bicycles Exhibition(代官山ヒルサイドテラス)」に比べれば規模は小さいものの、前回は展示されなかった世界に1台しか現存しない、ロンドンからオーストラリアまでの冒険旅行のためにカスタムされたモールトン・マラソンなど貴重なモデルもあり見応え十分です。

1962年の最初期モデルで採用されたFフレームというデザインから、83年により高性能を求めトラス構造のフレームと進化したサスペンションをもったスペースフレームモデル。
その後ホイールが17インチから20インチとなり、さらに98年からはサスペンションとフレームが進化したニューシリーズやパイロンシリーズなどのデザインの変遷が展示。

こうして見ると、Fフレームはフレームの太さが気になり、ダブルパイロンはトラス構造が見た目に複雑に感じ、83年に生まれ90年代半ばまで生産された17インチのスペースフレームのモデルが、構造とプロポーションのバランスが一番美しいデザインなのではないかと再認識した展覧会でした。

90年代半ばのスペースフレームのモデル。AM-GTとAM-8。この後、ニューシリーズが生産される。(写真は2015年3月)

2016年5月14日土曜日

花に埋もれる

渋谷ヒカリエ8Fの「8/CUBE1,2,3」で開催中の「計良宏文x勅使河原城一 Flowers ~わたしを咲かせなさい~」を見てきました。(5/22まで)


計良宏文氏は資生堂のトップヘア&メーキャップアーティストで「TUBAKI」ブランドのビューティーディレクターやリバイタル グラナス、エリクシールのヘアを担当。勅使河原城一氏は華道家であり写真家。
メインビジュアルは資生堂「HAKU」のモデルを務める松岡モナさん。

2人のクリエイターによるモデルを花で着飾った即興の創作作品30点は、華やかで強い色彩の中に透明感を感じ、引き込まれるものばかり。
会期が短いですが必見の展覧会です。

HAKU 2016年春のCM