2016年4月27日水曜日

自然と対話する建築

TOTOギャラリー・間で開催中の「三分一博志展 風、水、太陽」のレビューです。(6/11まで開催)

三分一博志氏は2010年に開催された「瀬戸内国際芸術祭」の犬島アートプロジェクトのメイン会場である「犬島精錬所美術館」の設計ではじめて知った建築家でした。

犬島精錬所美術館は「太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない建築」というコンセプトでしたが、人工的な空調設備に頼らずに自然エネルギーと建造物遺構の煙突を利用して空調を行っていて、建物に入ったとたん空気の流れと気温の変化が体感され驚かされたものです。

今回の展覧会では三分一建築の要である自然エネルギーに着目した展示で、風の流れや太陽熱、雨や雪を生かした建築プランと、その実現のために繰り返されるスタディがわかりやすく展示されています。

日本建築の特徴の一つである自然利用の工夫が、現代建築でしかも造形的にこれほど積極的に応用されていることに感動する展覧会です。




2016年4月25日月曜日

超ファッション。

国立新美術館で開催中の「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」のレビューです。(6/13まで開催)



2011年9月から21_21 DESIGN SIGHTで開催された「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展以来の展覧会で、1970年に三宅一生氏が活動を開始してから現在までの約45年間を振り返る規模は圧巻。

造形としてのデザイン創造、素材との向き合い方、技術の継承や先端技術への研究心、それらが融合してなおかつ破綻することなく最高のデザインを生み出し、「PLEATS PLEASE」、「A-POC」、「132 5. ISSEY MIYAKE」といったファッションブランドとして確立されてはいますが、ファッションという言葉では言い表せない大きな文化を感じさせるものになっています。

会場のラストの映像も含め、時間をかけてじっくり鑑賞したい展覧会です。

国立新美術館では4/27から「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」が始まるので混雑が予想されますが、デザインの学習をしている学生さんには必見の展覧会です。

2016年4月22日金曜日

グラフィックデザインの芽。

「世界のブックデザイン2014-15」で発見した、オランダのグラフィックデザイナーであるジュリアン・シュロファー(Jurriaan Schrofer)のスケッチを集めた「Schrofer Sketches」。
ジュリアン・シュロファーは20世紀半ばから後半にかけて活躍したオランダを代表するグラフィックデザイナー。

今回のブックデザイン展で一番気に入った本でしたが、小ロット出版のため手に入らないと思いながら、探し続けた結果、幸運にも手元にやってきました。

モダニズムからはじまったデザインの一つの到達点ってこれだよね。と言いたくなるものがここにあります。

おわんのサラダ

加熱調理することの多いカブは、消化酵素のアミラーゼが豊富でビタミン類も含まれるので、実は生食が一番栄養が損なわれない食べ方。

小ぶりなものを選んでそのままサラダに。

白い根よりも葉のほうに栄養素が多いので、外側は炒め物や汁物の具にまわして、内側の若い葉だけを選びました。

ちょうどラディッシュもあったので紅白できれいな彩りに、皮付きのカブを輪切りにするとおわん型になって楽しいです。

カラフルなガラスの皿にもぴったりな色合いになりました。



<カブのサラダ>
カブ、ラディッシュは良く洗って皮のまま薄い輪切りに。
葉は若くてやわらかい部分だけを選んで食べやすい長さに切る。
マッシュルームは薄切り。シメジはさいて軽く茹でて冷ましておく。
すべての材料をボウルに入れ、食べる直前にオリーブオイル、レモン汁、塩、胡椒の順に混ぜ合わせあえる。

2016年4月20日水曜日

茹でて混ぜる。

栄養価が高くクセがなく食感が良いキヌア。
乾物なので日持ちがよいのも使いやすい食材です。
いつものサラダや和え物に茹でて混ぜるだけで食感のアクセントになってとても便利。

すっかり定番のストック食材になってしまいましたので、混ぜるだけ以外の使い方も考案中。

<ホタテとトマトのキヌア和え>
刺身用のホタテとトマトに茹でて冷ましたキヌアと刻んだ小ネギを混ぜて、出汁、醤油、ゴマ油で和えただけ。

2016年4月18日月曜日

歪みのデザイン。

2013年にグッドデザイン賞を受賞した「キリンのやわらか天然水」の2Lペットボトル。
「TOKYO DESIGN WEEK 2015」で350mlボトルが出品され発売されましたが、最近になって310mlの小ぶりなボトルデザインが発売となりました。

それまでのホワイトベースから透明ベースになり、ボトルも細身で軽快に。
これまで通り商品名がとても小さくデザインされているのも良いですね。

このパッケージデザインの面白いところは、ボトルの正面は小さいロゴのみで、カット模様の入った透明ボトルを通して裏から柄を見せているところ。
水が口いっぱいまで入っているので、屈折による柄の歪みがデザインのポイントとなっています。

2016年4月16日土曜日

鋼鉄のテント。

環七の高円寺近くに用事があったので久しぶりに座・高円寺にも立ち寄ってみました。

建築家の伊東豊雄氏が設計し2008年11月に竣工。

建物が建ってわりとすぐに見に行ったのですが、その時はイベントが開催されていたので人が多く、建物も話題で見にくる人も多かったので写真撮影どころではなかったのですが、この日は公演予定もイベントもなくとても空いていて撮影し放題。

この建物、外観が仮設の演劇テントみたいな形状で、下からは見えませんが屋根はスプーンですくったみたいなユニークな形状。
外壁は片側鋼板コンクリートでとても重厚な質感でありながら、屋根形状や窓の配置のせいかシャープで華奢な印象も受ける不思議な建物。

室内は暗めで照明も設置されている円形の窓からの外光が幻想的。
1階ホワイエと地下ロビーのフロアにはプロジェクターライトを応用した照明器具が円形の模様を作り出していて、何かが起きそうな空間演出が見事。

2階のカフェは公演やイベントがないせいか休日なのにとても空いていて穴場。
ソファの色は少しやりすぎ感がありますが、非日常的な空間デザインはぶれてない感じ。

どこもきれいにメンテナンスされていて、竣工からの年月を感じさせないのは素晴らしいですね。

建物も良いですが、座・高円寺が発行するフリーマガジン「座・高円寺」も、編集がしっかりしている上にデザインにも気合が入っていて見所満載です。