2016年6月30日木曜日

悲しくも惨敗。

オオシロピンノの幼生であるゾエアを飼うためには、植物性プランクトンであるクロレラが良いということを知人から教えていただき、海水に生息する植物性プランクトンである「生海産クロレラ」と、藻についたバクテリアが餌になり、水質も安定し、酸素も供給されるので手間いらずだというふれこみの「シー藻」(シーモンキーの飼育に適した藻)を購入し飼育に挑戦していました。

はじめは水中を元気に泳いでいたゾエアの元気がなくなり、結局ゾエアは育ちませんでした。
環境が安定しなかったのか、餌がうまくいかなかったのか。
原因追求はできませんが、できるだけのことはしたので残念です。

エビの繁殖をしている方のサイトなどがありましたが、相当大掛かりで徹底した管理をされているようで、初心者にはやはり相当難しいですね。

このシー藻は環境安定に良いみたいなので、親のピンノの水槽に入れています。
歩くついでに時々巻き上げてます。もしかしたら食べている?のかもしれません。
今のところ親カニは元気。
生牡蠣から出てきてからそろそろ2ヶ月です。

「シー藻」はこんな容器で送られてきました。


2016年6月25日土曜日

花咲か爺の正体

牡蠣から出てきたカニが抱卵し、お祭り騒ぎのような状態で水中に放ったカニのこども達。

かろうじて点が動いているのが見えますが、肉眼では形はわかりません。

久しぶりに登場したiPhone顕微鏡「Leye」で観察。

ちっさなカニではなく、ゾエアという幼生体。
わかりやすく言えば小さなミジンコですね。

いろいろ人に教えてもらったり調べたりしましたが、いろんな例が出てくる上に良くないとされるものが良いとされていたり・・・結局よくわからない。
わかったことは家庭での飼育は極めて難しいということ。

困りましたね。



2016年6月22日水曜日

ピンノの孵化

居酒屋さんで生牡蠣から出てきたカニさん。
オオシロピンノと思われるこのカニがしばらく飼育していたら抱卵し、先日ついに孵化しました。
折り畳まれた腹部を激しく動かして、海中に放り出しています。

エビカニ類は生まれた時はゾエアという幼生体で、ほとんどミジンコ。
環境も餌もとても難しいらしいのですが、生まれてしまったから何とか飼育の努力はしてみる事に。
とりあえずは親ガニと分けました。

2016年6月20日月曜日

ウチュウ的。

川崎にある河原町団地に行ってみました。

川崎駅から北に1kmの距離にあった東京製綱川崎工場の跡地に建設されたのが1972年。
全15棟、戸数約3,600という超巨大マンモス団地で、建築家の大谷幸夫氏の設計。

大谷氏は国立京都国際会館で有名ですが、なんとEXPO’70の住友童話館の設計も手がけています。

国立京都国際会館は斜めに傾斜した壁面や柱の複雑な造形の空間構成が力強く、住友童話館では、空飛ぶ円盤のようなドームが空中に浮かんだユニークな建物。

EXPO'70公式記録写真集より

そして河原町団地は日照を意識したといわれる逆Y字に広がった低層部が特徴的。
この部分、内部は吹き抜けの広場になっていて、宇宙基地のようでカッコイイです。



そういえば、旧川崎銀行千葉支店(矢部又吉設計)の建物を覆う形で設計された千葉市美術館も大谷氏でした。


2016年6月18日土曜日

evian2016。


2008年からシリーズで販売を続けているevianのデザイナーズボトル。
2016年のデザインが発売されて随分たちますが、先日たまたま店頭で見つけたので手に入れました。



アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)のブランドバーコードを前面にプリントした大胆なデザイン。
BlackとWhiteの2色展開のようですが、Blackの方がバーコード感が強くて良いですね。

イメージ動画のスピード感もなかなか良いです。


2016年6月16日木曜日

山の贅沢ごはん。

新潟の山からやって来た姫竹。

2日目は前日に水煮にしておいたものを輪切りにしてタケノコご飯にしました。
ご飯の湯気にタケノコのほっとする香りがプラスされ、それだけで充実。
炊き込みご飯はついついいろんな具材を入れてしまいがちですが、そのものを感じるシンプルさも良いですね。

<姫竹のタケノコご飯>
良く研いで給水させた米に、出汁、醤油、みりんを加えて炊く。
油揚げを入るとコクが出る。

2016年6月14日火曜日

クマも好物。



新潟の山からタケノコが送られてきました。
チシマザサ(千島笹)の若竹で、姫竹とかネマガリタケと呼ばれ、歯触りが良くアクが少ない上に香りが良いので、とても人気の高いタケノコです。


実はこのタケノコは野生のクマも大好きだそうで、最近、山でクマに遭遇したり襲われたりというニュースにもなっていました。
皮付きのままグリルで丸焼きにすると香りがたってとても美味しいです。
甘辛の味噌をつけて頂きました。


収穫から時間が経つにつれアクが強くなってしまうので、のこりはすべて皮を剥いて水煮で保存。
薄い緑色がとてもキレイなタケノコです。

近日中に食べきります。

2016年6月12日日曜日

よくこんなモノが。

先日、デザイン学校の近代デザイン史の授業で、映画「メトロポリス」を紹介しました。
1927年に公開されたドイツ映画で、後の映画や文化に影響を与えた映画史上もっとも有名な映画のひとつ。

このメトロポリスはどうやら日本では1929年に初公開されたようなのですが、その後のまだ戦前に再公開された時のチラシというものに、ついこの間出会ってしまいました。

クロームイエロー、マゼンタ、ディープブルー、ブラックの特色4色刷。
中央のメインビジュアルにはマリアのヒューマノイドが配置され、地下の労働者たちが操作する工場の機器をイメージしたと思われる複数の同心円と、地上の資産階級の都市をイメージしたと思われる直線的なモチーフが交差するフラットデザインで、映画のモチーフを並べただけのデザインではなく、オリジナルの造形で作品のイメージを表現した見事なデザイン。
特色4色もなかなか冴えています。

危なくクレジットカードで買ってしまいそうになりましたが、気を落ち着けて鑑賞のみにしておきました。
古物との出会いは危険極まりないものです。

なんとこのチラシ。
映画のチラシをコレクションしている方がサイトで紹介していました。
こちらのサイトでその他のチラシもたくさん見られます。

チラシは画像が貼れないので、映画のDVD発売上映会の宣伝動画(2009年)を貼りました。(こちらは1984年のジョルジオ・モロダー版)

2016年6月10日金曜日

ニンジンも好き。

小松菜から出てきたカタツムリ

はじめてやってきてからもうひと月。
先日、友人とその話になり、名前を付けていないと言うと、秒速で「コマツコ」という名前を頂戴しました。

「小松菜から出てきた子」=「コマツナのコ」=「コマツコ」

なのでしょうが、なんか「マツコ・デラックス」さんの小さい版のようにも聞こえて、そう言えばマツコ・デラックスさんは、スターウォーズの「ジャバ・ザ・ハット」にも似ているし、そうなると軟体動物系だから「小さいマツコ・デラックス」さんというのも何か納得できてしまって、妙にしっくりしすぎるネーミングに驚いています。


まあ本人はそんなことは気にせず、毎日元気。
コマツナも好きですが、ニンジンもがしがし食べます。
本格的に梅雨になったら自然に返そうかと思っています。

2016年6月7日火曜日

女王の演出。

映画「ファブリックの女王」を見てきました。

人気ブランド「marimekko」の創業者であるアルミ・ラティア(Armi Ratia)の人生を描いた映画で、舞台タッチの劇中劇な演出がユニーク。

演出上ということもあるのでしょうが、アルミ・ラティアという人は、あの「marimekko」のイメージからは想像できない強さを感じる人物。
空間演出はファブリックを際立たせる作りで、見事なものでした。
今年は「marimekko展」が全国巡回で開催されている年なので、事前学習としてもオススメな映画です。

2016年6月5日日曜日

高級なフキ?

山で採ってきたフキがたくさんあったので、一気に「きゃらぶき」を作りました。
濃い味でしっかり煮込んであるので日持ちがしますし、筋取りもいらないので作るのが簡単。
アク抜きと煮込みに時間がかかりますが、ずっとつきっきりでなくても大丈夫なのが良いです。

「きゃらぶき」は「伽羅蕗」と書きます。

伽羅は香木の一種。
東南アジアの沈丁花(ジンチョウゲ)の仲間の木がダメージを受けた時に、自衛対策として樹脂化したもので、現在ではワシントン条約に指定されているため取引が制限され、とても効果なもの。

きゃらぶきという名は伽羅のような色にまで煮詰めた蕗ということらしいのですが、随分と高級な名前をもらったものです。

伽羅という言葉はサンスクリット語で黒を意味する言葉で、伽羅本来の色は黒に近い焦げ茶色。
ところが日本の伝統色として紹介される伽羅色はどれも「茶色がかった暗い黄褐色」と紹介され、どちらかというと明るい茶色。
(参考:C:00%/M:25%/Y:47%/K:15%・R:216/G:163/B:115・#D8A373)

色は難しいですが、きゃらぶきがとても美味しいのであまり深く考えるのはやめました。


<きゃらぶき>
フキは洗ってまな板の上で塩ずりし、アクの残りを見ながら下茹でする。
食べやすい大きさにカットして出汁、醤油、酒、砂糖、みりんで煮詰める。
アクが強い時は下茹で後、水に一晩漬けておく。

2016年6月3日金曜日

写真の裏の表。

先日閉会した「PARIS オートクチュール 世界に一つだけの服」では、イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)による背面がレースに開いた黒いイブニングドレスが展示されていました。

このドレスの写真はヴォーグの表紙になったもので、撮影したのはパリとニューヨークで活躍したファッション写真家のジャンルー・シーフ(Jeanloup Sieff)
写真集には必ずと言ってよいほど掲載されることの多い代表作のひとつ。

展示では鑑賞者側に背面が向けられていますが、ミラーが配置されて写真では見えない正面も鑑賞できました。

この写真からは想像できませんでしたが、正面は首元までボタンが並ぶデザイン。

写真で見知ったモチーフを実物で見るというのはちょっとない経験で、写真に写っていない部分を知ることによって写真のイメージがより深くなりました。

久しぶりに写真集を引っ張り出して他の写真からもドレスのデザインを想像。
いろんな鑑賞の仕方があります。

2016年6月1日水曜日

ヴィンテージのクリスマス包装紙

馴染みのアンティークショップで、1970年代制作された高島屋のクリスマス包装紙を手に入れました。
残念ながら使用されたもので折り目、シワ、汚れなどがありますが、図版でしか見たことがないものなので、とても貴重。
ユーズドでなければとても手が出ないものなのでしょう。



この包装紙のデザインはデンマークのビヨン=ウィンブラッド(Bjorn Wiinblad)によるもの。
ウインブラッドは画家であり陶芸家で、他にも舞台美術、衣装デザインなど幅広いジャンルで活躍した芸術家です。

1956年からはローゼンタールのスタジオメンバーにも参加し、その頃に制作した多くの陶磁器作品は日本でも人気です。

こうしたデザインのグラフィックがとても少なくなっていますが、現代でも通用するデザイン手法だと思います。