山で採ってきた
フキがたくさんあったので、一気に
「きゃらぶき」を作りました。
濃い味でしっかり煮込んであるので日持ちがしますし、筋取りもいらないので作るのが簡単。
アク抜きと煮込みに時間がかかりますが、ずっとつきっきりでなくても大丈夫なのが良いです。
「きゃらぶき」は「伽羅蕗」と書きます。
伽羅は香木の一種。
東南アジアの沈丁花(ジンチョウゲ)の仲間の木がダメージを受けた時に、自衛対策として樹脂化したもので、現在ではワシントン条約に指定されているため取引が制限され、とても効果なもの。
きゃらぶきという名は伽羅のような色にまで煮詰めた蕗ということらしいのですが、随分と高級な名前をもらったものです。
伽羅という言葉はサンスクリット語で黒を意味する言葉で、伽羅本来の色は黒に近い焦げ茶色。
ところが日本の伝統色として紹介される伽羅色はどれも「茶色がかった暗い黄褐色」と紹介され、どちらかというと明るい茶色。
(参考:C:00%/M:25%/Y:47%/K:15%・R:216/G:163/B:115・#D8A373)
色は難しいですが、きゃらぶきがとても美味しいのであまり深く考えるのはやめました。
<きゃらぶき>
フキは洗ってまな板の上で塩ずりし、アクの残りを見ながら下茹でする。
食べやすい大きさにカットして出汁、醤油、酒、砂糖、みりんで煮詰める。
アクが強い時は下茹で後、水に一晩漬けておく。