グッゲンハイム美術館のアネックスであるビルバオの建築家として有名なフランク・ゲーリーの、ユニークな造形が生まれる過程を紹介する大規模な展覧会です。
この展覧会の見どころのひとつが近年のプロジェクトであるル・ルボ脳研究所、エイト・スプルース・ストリート、シドニー工科大学/ドクター・チャウ・チャク・ウィング棟、Facebook本社/西キャンパス、などの制作プロセスをスケッチと模型、竣工写真で展示したメイン会場。
様々な思考から、制作しては変更を繰り返される模型によるスタディは、表面的に感じられることもあるゲーリー建築の空間意識の深さにも迫るものです。
もうひとつがゲーリー建築の形態を実現するテクノロジーの紹介映像。
航空機の設計などに用いられるダッソー・システムズ社のCATIAをベースにして、共同開発されたGehry Technologies社(ゲーリー・テクノロジー社)の「Digital Project」を用いた設計プロセスの紹介映像ですが、専門的になりすぎない適度な解説を交えた感覚的な映像で、こちらはUI(user interface:ユーザインタフェイス) の開発にも携わるビジュアルスタジオのWOWが制作。
建築家の展覧会では、つい最近「オスカー・ニーマイヤー展(会期終了/東京都現代美術館/会場構成:SANAA)」がとっても期待外れで警戒していましたが、大満足な内容。
建築家の展覧会はこうあるべきという、ひとつのモデルのような展覧会でした。
表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京では「フランク・ゲーリー/ Frank Gehry パリ - フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」開催中との情報がありました。
こちらも見に行かねばなりませんね。
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