2012年の展覧会は、グラフィック系や空間系以外でも注目した展覧会が多くありました。ファッションデザイン系では実物ではなく写真という表現による展覧会が印象的でした。
「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue(21_21 DESIGN SIGHT)」
ISSEY MIYAKEの服を20世紀後半を代表する写真家であるアーヴィング・ペン氏が撮影した「写真」の展覧会ですが、その撮影には三宅一生氏は一度も立ち会うことなく、視覚的対話によって生み出されたものだとか。会場構成もとても素晴しかったです。
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「The Little Black Jacket」
50年代にシャネルがデザインした「リトル ブラック ジャケット」をカール ラガーフェルド氏が写真家として現代を代表する著名人に着せ撮影した写真集の発売先行のオリジナルプリントの展覧会。写真集は2012年の「ドイツの美しい本」に選ばれています。
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写真の展覧会では新旧2人の写真家の展覧会が印象的でした。
「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー(東京都写真美術館)」
見事な演出によって撮影されたモノクロームの写真は映画のワンシーンを見ているようでした。
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「川内倫子 照度 あめつち 影を見る(東京都写真美術館)」
2000年以降の現代を代表する写真家の大規模な写真展。写真集で注目されることの多い写真家ですが、印刷物で再現の難しい柔らかい光のしっとり感が印象的でした。
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工芸的作品展で印象に残ったものが二つ。
「ビーズ イン アフリカ(神奈川県立近代美術館 葉山)」
大阪の国立民族学博物館のコレクションのうち、アフリカで独自の発展を遂げた装飾ビーズ約200点を厳選した展覧会ですが、作品の良さを充分に引き出した会場構成が素晴しかったです。民博ではこの作品の良さは伝わらないと思いました。
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「ジャン=ミシェル オトニエル マイウェイ(原美術館)」
パリのポンピドゥセンターで開催された「マイウェイ」展の再構成展。色鮮やかなガラスによる官能的な作品が衝撃的でした。
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そして最後にもうひとつ。
「太陽の塔 黄金の顔(江戸東京博物館)」
大阪の万博公園に今もそびえ立つ太陽の塔のオリジナルマスクの特別展示です。60mの高さにあるものが目の前で見られるのですから感動ものでした。
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