2012年12月25日火曜日

まだまだ現役


2012年の12月も残すところ1週間。
大掃除のはじめは文具などの小物の整理。
引き出しの奥に押し込められたものもこの時期に一度整理して新年に備えます。

こうした整理は思いがけないものが現れて楽しいものですが、中には今さらどうしようと迷ってしまうものもあります。

奥から出て来たのは古い色褪せた鉛筆の箱。
デットストックものが手に入るという情報でわざわざ京都の文房具店で手に入れた(そのために京都に行ったわけではないですが)70年代のパッケージと思われる「ダーマトグラフ」。
特別カワイイデザインということでもないのですが、古くささに惹かれてつい買ってしまったのでした。

購入した90年代中頃はデザイン業界ではまだフィルムカメラが主流の時代で、印刷の指定原稿の作成でダーマトグラフは幾つあっても良かったため、「まあ使うだろう」という気軽な気持ちで(安いものだし)買ったのですが、中身の鉛筆を使ったらただの箱になってしまう気がして、そのまま手を付けずにいたのでした。

もともとは手術で皮膚に描くために開発された鉛筆だそうですが(dermato=皮膚/graph=書く)、ワックス成分が多いためガラス、金属、フィルムに書ける上、芯が軟質なため傷や痕が付きづらく、拭き取れるという優れもの。PCのモニタなどに書いて打ち合わせなどに使える?(学校でやったら怒られそうですが)と考えてみたり。

このダーマトグラフはまだまだ現役の筆記具ですから、マーカー代わりに思い切って復活させてもいいかなと思っています。(こうしてまた眠ってしまうのかもしれませんね。)

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