東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」に行ってきました。(12/24まで)
会期終了ぎりぎりの滑り込みです。
年末までの会期というのは思わぬ用事が入ってしまって、見逃しやすいのですが、何とか行ってきました。
作品によって好き嫌いの好みがとても激しい写真家なのですが、「写真力」というタイトルをつけるだけあって、好きな写真でも嫌いな写真でも訴える力がスゴイ。
これまで発表されてきた写真の中からの展示ですから、見た事のある作品がとても多いのですが、ほとんどは写真集という形でしか見ていないものばかり。
今回の展覧会では壁一面に大きく伸ばされたプリントもあり、視界が全て写真1点という状況も。また、シリーズの写真では天井に届きそうなほどの高さまで展示されていたりと、すべてに圧倒されました。
篠山紀信氏と言えば、80年代にカメラを複数台設置して撮影する「シノラマ」の技法を考えたことで有名でしたが、当時はその写真の良さがわかっていませんでした。
デジタルの写真で合成が当たり前になった現在。光学的な工夫で撮影された写真の価値が際立ってきたように感じます。
作品点数は約120点。大伸ばし作品が多いためでしょうか、まだまだ見たいという印象で終えた展覧会でした。
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