2012年8月22日水曜日

酸性のマゼンタ


今年の夏は例年以上に暑さが厳しく感じられますが、毎年そう思っているのでこのまま行くと本当に蒸発してしまうのではないかと心配になります。

汗をかくだけでもエネルギーが消費される上、湿度が高いので体に熱がこもってしまう日本の夏は、疲れがとても溜まりやすいですから意識して疲れがたまらないようにしないと大変。疲労回復のために糖をエネルギーに変換してくれるクエン酸が夏にはとても効果があります。

クエン酸が多く含まれる
梅雨の頃につけてそのシーズンに楽しめるのが気に入って、ここ最近は梅酒ではなく梅シロップを作っていいましたが、今年は梅雨時期に作り損なってしまって、クエン酸不足の夏を覚悟していました。
ところがたまたま露店の野菜売りで赤シソの束を売っていたのを見て、Mid先生がオススメしていた赤シソジュースを思い出したおかげで、クエン酸補給もバッチリ解決。
とても簡単なので定番になりそうです。

しかも赤シソに多く含まれるアントシアニンという色素は、アレルギー予防、疲労回復、視力向上などの薬効効果がありクエン酸効果とダブルで夏バテ対策に期待できます。

それにしても赤シソを鍋で煮てできた煮汁はほとんど黒に近い濃い青緑の液体で、それがクエン酸を加えると、一瞬で澄んだマゼンタに変わるので劇的です。
分子構造中の電荷の違いによって色が変わるアントシアニンの性質によるもので、アルカリ性に近い中性で青黒っぽかった色が、クエン酸を加えることで酸性となり赤く変化します。赤シソジュースはや梅干しなどではキレイなマゼンタに変わるのでいいですが、逆にアルカリ性を多く加えると青黒っぽく変化するので食べ物では残念なことになりそうですから注意ですね。




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