鉄川与助氏は五島列島出身で、島に戦前のものだけでも30棟の教会を建て、うち4棟が国指定の重要文化財となっている棟梁建築家。
その鉄川与助氏の遺産とも言える教会建築の写真や図面をパネル展示した展覧会で、教会内部の広い空間を作るための様々な工法が教会ごとに試されている様子などがわかりやすく解説されています。
五島列島はキリスト教の禁教令下に本土から人々が海を渡って移り住み、密かに信仰を守り続けたキリシタンの子孫が住む島で、キリシタンの島として多くの貴重な教会が現存しているそうですが、五島列島の美しくも過酷な風景に建つ教会は、これまで知っていた街中の教会とはまったく異なる姿を見せています。
この五島列島のある長崎は長い禁教や迫害など、世界のキリスト教史の中でも稀な歴史をもちますが、それ故に日本国内の1割以上の教会が集まり歴史的にも貴重な教会や史跡が多く存在するため、現在ユネスコの世界遺産暫定一覧表に登録され、正式登録を目指しているそうです。
この展覧会だけを見てもその重要性が理解できました。
→「長崎から世界遺産を」の公式サイト
そういえば、2011年4月から経営統合して株式会社LIXILとなりINAXは事業ブランド名となっていましたが、「INAXギャラリー」も2012年3月1日付で「LIXILギャラリー」に名称を変更したようで、DMのロゴが変わっていました。
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