子ども達は「ごっこ遊び」が大好き。自分が好きなもの、気になっているものになりきって遊びます。
ままごとセットや人形でお母さんを演じたり、ミニカーなどで運転手を演じたりと、「なりきる小道具」があればなおさら想像力を刺激します。
身近な大人や周囲の働く人など、演じる対象が人である場合は、比較的与える小道具はそのまま身近なモノの玩具でもいいのですが、なりきる相手が生き物の場合は小道具がぬいぐるみとなることが多く、子ども自身と生き物の友達というように、他のキャラクターとしての存在となることが多いようです。
生き物自身にの気持ちになるために、ミュージカルのキャッツのような特殊メイクができればいいのですが、日常的な遊びの場ではもちろん、幼稚園などの場でもそんなことはできません。
ここで有効なのが「衣装」。
身体に身につける衣装により、自分サイズの生き物になりきることができます。
子ども達が自分自身と生き物のキャラクターを同期でき、想像力を刺激できることが大切なので、着ぐるみなどの出来上がった造形で丸ごと子どもを包み込むのではなく、生き物の特徴を表現しながらも、子ども達の身体を露出させ顔も隠さない衣装にすることが大切。
子ども達は別のキャラクターに変身するのではなく、めいっぱいの想像力で演じていくので、自分の気持ちが素直に演じた生き物とシンクロしていきます。
チャイルドケアの学習の一環として造形教育の演習授業を行ないました。
テーマは「花になる衣装」。
顔がしっかり出るように帽子型のかぶり物をデザインし制作します。
まずは漠然とした「花」のイメージではなく、その花の特徴を知るため、インターネットで画像検索。
もちろん本物の花を目の前に観察することがベストです。
たくさんの花から一種類を選び、その特徴を観察したらデザインを考えます。
簡単なデザイン画から実際に立体的に作ることを考えて色紙でモデルを作成。
観察して捉えた特徴をうまく生かしながら、素材と格闘し、なんとか帽子型の衣装が完成しました。
はじめての経験で悩み苦労しながらの演習でしたが、新しい発見も多くあり楽し実習となりました。
ちょうどキリン生茶の新CM「緑の野菜ブレンド」篇で野菜の帽子をかぶった子ども達が登場していす。野菜ごとの特徴と子ども達の個性がよく現れた可愛いCMですね。
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