2011年の展覧会はデザイン学校の近代デザイン史の授業で触れた内容や、デザインの専門分野の展覧会も多く開催されました。
その中でも印象的な展覧会がいくつかありました。
「20世紀のポスター[タイポグラフィ]展(東京都庭園美術館)」
タイトルのとおり、タイポグラフィに焦点をあてたポスターばかりを集めた展覧会ですが、行ってみて気付いた事は、最近の学生さんの作品は「タイポグラフィー」がビジュアルのメインになることがないということ。
漢字、仮名という独特の文字文化を持つ日本のデザイン教育として反省させられた展覧会でした。
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「WOMEN on the TOWN-三越とパルコ、花開く消費文化展(アド・ミュージアム東京)」
消費文化というくくりで2つの時代を象徴する三越とパルコにターゲットを絞ったユニークな企画でしたが、時代的にはパルコだけに絞って、もっと様々な展開を見たかったという感想をもってしまった展覧会でした。
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「包む―日本の伝統パッケージ展(目黒区美術館)」
生活の中から生まれるデザインは、その文化や風土によって大きく異なります。
包むという生活に密接したデザインが、現在の生活だけを見ていてはいけないということに気付かせてくれる、素晴しい展覧会でした。
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「トゥールーズ=ロートレック展(三菱一号館美術館)」
絵画から広告へ。それは表現と技術の2つの変遷の歴史でもあります。
はじめてのグラフィックデザインとも言えるロートレックのポスターを制作過程の試し刷りなどと共に見られた貴重な展覧会でした。
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「ウィーン工房1903-1032展(汐留ミュージアム)」
日本との関わりも深いウィーン工房ですが、これまでこの時代の作品だけをこれだけ集めた展覧会はなかったのではないでしょうか。とても貴重な展覧会でした。
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「パウル・クレー ― おわらないアトリエ展(国立近代美術館)」
パウル・クレーが何を考え、どのように作品を制作してきたのか?を解説した展覧会。ちょっと強引な部分もありましたが、これまでにない楽しさを演出したクレー展でした。
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「アール・デコの館(東京都庭園美術館)」
改修工事のための長期休館前の最後の機会。
通常は美術館として使われている建物自体を観賞する恒例の展覧会。普段は撮影禁止の館内が撮影可となるので、多くの人で賑わいますが、今年も大勢で賑わっていました。
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