先日やっと三菱一号館美術館で開催中の「トゥールーズ=ロートレック展」に行きました。(12/25まで)
開催前から注目して9/23の記事にも紹介した展覧会ですが、会期終了間近になってやっと行くという結果に。
おかげで平日の昼前だったにも関わらず結構な人で賑わっていました。
この展覧会は三菱一号館美術館のコレクションを中心にしたものですが、これまでのロートレック展との大きな違いは本刷りの前の「試し刷り」やポスターとしての文字が刷られる前の版があること。
しかもロートレック自身が手元に残していた後、親友で画商のモーリス・ジョワイヤンにまとめて引き継がれたコレクションのため恐ろしく状態が良いです。
版画のなかでも現在の印刷物の主流であるオフセット印刷の原点であるリトグラフを堪能できる、グラフィックデザインを学ぶ学生必見の展覧会です。
この展覧会は美術館のロゴを制作した、グラフィックデザイナーの服部一成氏がヴィジュアルデザインを手掛けていますが、これまでロートレックの展覧会は数々あっても、絵を切り抜いて使用した斬新なデザインは、はじめてで驚かされました。
3種類のチラシが制作されたようです。
TVCMでは更にポスターの人物達が動いていました。
ただ残念なのは、もともとの事務所建築としての三菱一号館を再現しているため、美術館としての展示スペースが今ひとつなことと、せっかく同じ作品の刷り分け作品が数点あるのに並列して展示できていないため見比べにくいこと。
特に混雑時はとても観賞できる状態ではなくなるのではないかと心配です。
まもなくデザイン学校は冬休みですから、できるだけ平日の午前中がいいでしょうね。
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