今年度からデザイン系高校の新しい科目を担当することになりました。高校1年生です。
4月は新しい用具を配布して一つ一つ説明。
自分の道具として使えるようになるようにはじめは細かいことまでしっかり伝えます。
はじめの制作はアクリルガッシュを使うので絵の具についてちょっとだけ脱線講義。
絵の具は簡単に言ってしまうと色の粉(顔料)で、これを紙などに定着させるために糊を使うわけで、この糊が油性だったり水性だったりするということ。
近代以降に顔料と糊が混ざったチューブ入りの絵の具が開発される以前は、画家が自分で粉と糊を混ぜていたわけで、けっこう知らない学生さんが多いです。
自分で粉と糊を調合して絵の具をつくる作業は、今でも日本画などの世界では当たり前に存在しますが、一般的にはまず経験しないこと。
たしか絵の具メーカーの工場見学会などで「絵の具をつくる」体験があったような気がしますが、美術の授業では取り入れると面白いでしょうね。
顔料のもとになる岩石採集からするとかなら、専門学校のゼミでも可能かもしれません。
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