2013年4月30日火曜日
2000年代は若冲。
講師で通っているデザイン系高校でたまたま空き時間ができてしまったので、ひさしぶりに図書館へ。
新刊紹介の棚に嬉しい本が並んでいるのを発見。
小学館の創業90周年記念企画「日本美術全集」の第1回配本の「法隆寺と奈良の寺院」と第2回配本「若冲・応挙、みやこの奇想」。
一度中身をしっかり見てみたいと思ってはいたものの、こうした豪華本はなかなか見ることができない本なので本当に嬉しいです。
まずは、ちょうど東北復興企画で日本に来ている「プライスコレクション」の話題で印象深い「若冲〜」から。
さすがに小学館の創業90周年記念企画の発刊本だけあってとても丁寧な作り。
絵の発色も緻密な筆使いのタッチも申し分なく再現されていて見入ってしまいました。
屏風絵など大きな作品の全体図はもう少し大きくみせて欲しいという気がしましたが、満足な1冊。やはり画集はこのレベルの印刷でないと見られないです。
「法隆寺〜」の方も今度時間を作ってじっくり時間をかけてみたいですね。
この2巻が入ったということは全刊揃える計画なのでしょうか。とても楽しみです。
CMでは、プライスコレクションの作品が紹介されていますが、2008年に存在が知られたばかりの「象と鯨図屏風」が良いです。
この作品は北陸の旧家に伝わっていたものだそうで、現在は滋賀のMIHO MUSEUMが所蔵しているようです。
技巧家で知られる若冲の晩年の作品ですが、これまでのイメージとは異なり全体に優しい印象の中にも若冲独特の動物の造形と大胆な力のある構図が魅力的。ぜひ現物を見たいですね。
若冲が来てくれました
プライスコレクション江戸絵画の美と生命
仙台市博物館(3/1-5/6)
岩手県立美術館(5/18-7/15)
福島県立美術館(7/27-9/23)
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