大きな容器に入った液体を小さい容器に移すために使われていた
片口。
もともとの注ぎ用具ではなく料理を盛る器として使うのにとても便利なので、ついつい数が増えてしまいます。
木製漆塗りや陶磁器のほか金属製のものもあり、その形も様々ですが、共通するのは比較的深い鉢型で縁の片側にだけ注ぎ口があるということ。
ろくろや旋盤で作られることの多い食器は、円形のものが多く左右対称が普通ですが、片口は片側のみに注ぎ口があるため対称形ではなく、その変化が他の食器と並べた時にアクセントになります。
もともとが注ぐための器なので、片手で持ちやすい形というのも使いやすい理由なのでしょうね。
水分の多い野菜の酢漬けを片口に盛りました。
<野菜のみぞれがけマリネ>
レンコン、ニンジン、ブロッコリー、シメジを歯ごたえ良く軽く茹で、酢、砂糖、塩、オリーブオイルで1時間以上マリネする。大根おろしを混ぜ合わせてディルを振る。
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