根津美術館で開催されていた「
虎屋のお雛様」展を見てきました。(会期終了)
和菓子の老舗「
虎屋」の14代店主が明治30(1897)年に生まれた娘の初節句のために蒐集、特注して調えた雛人形と雛道具の約300点を集めた展覧会です。
フライヤーにある一組の雛段飾りの人形や道具がひとつひとつ間近に見ることができ、その細工の細かさが堪能できる展示となっていました。
雛飾りは以前に
徳川美術館で尾張徳川家の雛段飾りを見た時にその繊細で美しい細工に圧倒されて以来、工芸作品としての蒔絵もの以上に見るようになりました。
雛道具がミニチュアであるということへの魅力があるのでしょう。
西洋でもドールハウスなどの鍋や食器、家具など、実物と同じ製法で細かい細工を施したものがありますが、文化の違いはあっても人形という世界に本物の製法で再現された小物を合せるという共通の感覚があって、更にその小ささや細工の細かさなどの共通のこだわりがあるというのが面白いですね。
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