宇都宮の大谷資料館へ行ってきました。
大谷石の採掘によってできた巨大な地下空間で、映画のロケやミュージックビデオの撮影に使われることの多い施設で、一度は行ってみたかった場所ですが、東日本大震災の影響で休館していました。
安全上の問題はないということで2013年4月に再オープン。
地下30m、20,000平方メートルの巨大空間は圧巻でした。
石材の採掘場は山をすり鉢状に切り崩して行くようなイメージがありますが、大谷石の採掘場は地下巨大空間が形成されています。
他の石に比べ風化しやすい大谷石の特性によるものなのでしょうか。
切り出した空間そのものが建造物としての魅力を持っているのは、大胆な造形だけでなく素材としての質感によるところも多いのだと感じます。
大谷石は、この地域でしか採掘されない特徴ある石材。
建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が設計した旧帝国ホテルやヨドコウ迎賓館、自由学園明日館に多く使われていることで有名ですが、今年度で閉館が決定している神奈川近代美術館の鎌倉館(設計:坂倉準三)の1階外壁にも多く使われています。
日本初の公立近代美術館である神奈川近代美術館。
建物の存続のための調査活動は続いているようですが、建築意匠を損なわない耐震方法の検討など、予算以外にも課題は多くあるようです。
宇都宮での印象が薄くならないうちに鎌倉へ行って確認していきたいのですが、果たして実現するかどうか。
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