2013年11月9日土曜日

現物よりも。

上野の国立西洋美術館では企画展「システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡」が開催中。(〜11/17)


今回のミケランジェロ展。
子孫が引き継いでいるコレクションを中心に巨匠となるまでの軌跡を追い、その作品がどのように波紋を広げたかというというコンセプト。
ちょっと弱いのでは?と思いつつ観賞していると後半にいきなり250インチの大型スクリーンのシアターが。

バチカンのシスティーナ礼拝堂内の天井画と壁画を超高精細4Kカメラで撮影した4Kシアターです。

ハイビジョンの4倍の高解像度と言われる映像は、確かに「ホウ」とため息がでるほどのきれいな映像。
細部の拡大もはっきり見えるので、現物観賞とはまったく異なる価値があると思いました。

たった10分ですが何でこれをもっと宣伝しないのか?と不思議でなりませんでしたが、どうやら展覧会サイトの開催日前日のニュース記事によると、直前まで撮影許可が下りず撮影は展覧会開催の9日前だったそうです。
そして展覧会開催から1週間はハイビジョン上映。

この映像を見るのと見ないのとでは展覧会の意味がまったく違うものになりそうです。
たった10分という短さも苦肉の策だったのかもしれませんね。

この映像は一見の価値ありです。

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