2013年8月16日金曜日

応援団の活動。

駐車場の電燈の上のツバメのヒナたち。
今日行ってみると2羽いたはずのヒナが1羽しか見えません。
奥に隠れているのかと思っていると妙な方向から小さなキュウキュウいう音。
もしや巣から落ちた?

まさかと思って下を探すと雨水を逃がす側溝が。金網がかかっていて暗いので中が見えないのですが確かにこの辺りから音が聞こえているように感じます。

野鳥のヒナが落巣していた場合には、人が拾って保護してはいけないというのが基本。
飛ぶ練習をして落ちるヒナは自然界では比較的よくあることで、親鳥が近くにいて世話をすることが多く人が介入することで不自然な状態になるらしいのです。
日本野鳥の会日本鳥類保護連盟でも何年も前から「ヒナを拾わないで!キャンペーン」を実施しています。

ところがここ数年はツバメの減少傾向などのように、人が保護をしなければ激減してしまう危険性があり、拾って巣に戻すということを呼びかけているのです。

このことを知ったのは日本野鳥の会が発行し希望者に無料配布している「あたたもツバメ子育て応援団」の冊子から。
実は駐車場でツバメが巣を作ったのであわてて申し込んだのでした。
しかも冊子が届いて読んだのは前日夜。
知識を得た翌日に落巣しているヒナに出会うとは思いませんでした。

スマートフォンのライトで側溝を照らすと金網の奥にはヒナが上を向いて鳴いている姿。
どうやら巣から落ちて歩いているうちに側溝に落ちたようで、その様子は囚われの身のようで悲壮感がMAX。すぐに金網を外してヒナを取り上げ巣に戻してあげました。
元気に鳴いているので、落ちてからさほど時間が経っていないのかもしれません。
ケガもないようなので元気に育って欲しいですね。

ヒナを救出することで頭がいっぱいになってしまって、写真を撮ることをすっかり忘れていました。
ツバメのヒナが落ちていた側溝。この暗闇の中にいたのです。

>>日本鳥類保護連盟発行の「もしも、野鳥のヒナをみつけたら・・・」の冊子PDF
>>日本野鳥の会「消えゆくツバメをまもろうキャンペーン」

1 件のコメント:

MOT さんのコメント...

わー先生さすがです!ホロリときました。