2011年8月14日日曜日

媚びない絵本原画

板橋区立美術館で開催中の「2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」に行って来ました。またまた滑り込みです。

開催案内は随分前に投稿していたので、多くの学生さん達が見に行ってくれたことと思います。

無名イラストレーターでも参加できる国際公募展として有名な、ボローニャ国際絵本原画展ですが、今年は特別展示のフィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)氏の新作絵本「かぐや姫(La princesa Noche Resplandeciente)」がやはり良かったですね。



日本の竹取物語を題材にしながら、オリジナルな解釈や独自の世界観で描かれた原画は印刷物からは得られない感動がありました。

原画が紙ではなく板絵なのも新鮮。

あのディテールは確かに印刷では再現が難しいでしょうが、絵本の原画でありながら印刷技術に媚びてない表現も素晴しいですね。

原画と合わせてスケッチが多く展示されていて、作家自身がスケッチからタブローまでの意識の変化が見て取れるのも良かったです。

1年間のアーティストビザを取得して滞日中のフィリップ・ジョルダーノ氏は多くの創作を世に送り出していてとても刺激的です。

ところで板橋区立美術館で開催されるボローニャ国際絵本原画展はチケットもちょっと凝っています。
今年は切手風。2010年はポップアップでした。



誰もが応募できる「ボローニャ国際絵本原画展」の2012年の公募はすでに始まっていて、応募〆切は9/26
デザイン学校の学生さんからも応募者が出て欲しいです。

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