4月の宇都宮&日光訪問で撮影した写真をやっと整理しました。
ラストは日光金谷ホテルです。
現存する日本最古のリゾートホテルで、2005年登録有形文化財に登録された建物は、本館の1階部分の円柱をはじめ、館内のいたるところに見られる大谷石が見事なデザインで、そのほかにも至る所に見られる彫刻などで飾られた空間が素晴らしい。
この1階部分は、もともと建っていた建物の地下部分を掘り下げて増築された部分なのだそうですが、たしか箱根の富士屋ホテルも同じように1階部分は地下を掘り下げた作りだったはず。
富士屋ホテルの方は裏側は2階部分が地上という地形で1階部分は建物の手前だけですが、金谷ホテルは建物全ての部分に1階があるようなので、いったいどうなっているのか疑問です。
基礎の上に土台が乗るという日本の木造建築特有の技術なのかもしれません。
機会があったら建築の先生に聞いてみたいですね。
この日光金谷ホテルは2006年には耐震改修工事が実施されました。
この改修では文化財的価値を損なわないよう、極力改修量を抑え、既存の空間に違和感を与えない補強がされたのだそうです。
確かに全体に綺麗になっていますが、改修によるデザイン的な違和感はまったく感じませんでした。
現代のデザインで建て替える建造物が多い中、少し不便であっても手を加えながら使い続けていく施設がこれからも残ってほしいですね。
これまでの宇都宮&日光の記事
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