印刷博物館P&Pギャラリーで開催中の「グラフィックトライアル 2013 ―燦(さん)―」に行ってきました。
凸版印刷の職人的プリンティングディレクターとグラフィックデザイナーが印刷技術を駆使した新しいグラフィックデザインの可能性を探る恒例の企画で今回8回目。
実験の過程が細かく解説されている上、実験で得た結果を活かした作品が展示されているので、グラフィック効果が確認できるのも良いです。
今回のトライアルで一番気に入ったのが黒の表現に拘った実験。プロセスのK版のみのブラックとCMY版を重ねたリッチブラック、ニスなどを重ねるくらいは想像がつきますが、この実験は刷り順や蛍光インキ、オペークホワイトや紙質などなど、ここまでいろんな黒を一度に見たことはありません。
一般的な印刷物ではもちろんここまで豪華な刷りはできませんが、版の重なりで変わる表情の変化は、表現として応用できそうな予感です。
オフセットの印刷物を作成したことのあるデザイン学校の研究生にはぜひ時間をかけて見て欲しい展覧会です。
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