国立新美術館で開催中の「ミュシャ展」に行きました。
入場券売り場は大行列。
ミュシャの人気もありますが、草間彌生展がものすごいことになっているようで、チケット買っても展示室前でまた行列していました。
こちらはちょっと無理そうですね。
さて、ミュシャ展はアール・ヌーヴォーのポスター展として比較的頻繁に開催されますが、今回のミュシャ展はこれまでのミュシャ展とは大きく異なり、日本初公開の「スラヴ叙事詩」の大作、全20展がメインです。
50年以上ほとんど人目に触れなかった晩年の大作20点がまとめて公開されるのは、ミュシャの故郷であるチェコ国外では今回が世界で初めて。
当然混み合ってとんでもないことになるだろうと予測していましたが、巨大キャンバスの作品を鑑賞する空間なので、鑑賞者が多くても「とても見られない」ということはなくしっかり堪能できました。
晩年の作品でもあり、テーマも馴染みのものとは異なる「スラヴ叙事詩」は、ミュシャのイメージを大きく変えるかと思いましたが、ところどころにミュシャらしいタッチや表情、構図やモチーフなどがあり、良い意味でやはりミュシャはミュシャなのだなと妙に関心。
チェコの市民会館の天井画やペンデンティブに描かれた図案画なども展示され、馴染みのリトグラフによるのポスターの展示を極力少なくして油彩を多く展示したとが、展覧会により深みを出していたと思います。
ミュシャに馴染んでいる人にこそ見て欲しい展覧会でした。
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