今年は3月の震災と原発事故の影響で美術業界も様々な影響を受け、4月から開催予定だった「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」をはじめ、多くの予定されていた展覧会が中止されました。
あれから9ヶ月。
2012年は元気な年になって欲しいものです。
さて、そんな中開催された2011年の展覧会。
実際に会場に足を運んで観覧したものだけでも実にいい展覧会が多くあり、中でも日本で人気のある名画展以上に写真や映像の分野での展覧会が特に印象的でした。
「畠山直哉展 Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ(東京都写真美術館)」
工場や採掘現場での風景写真を綿密な計画で美しすぎるほどの写真に記録した作品は、写真に映っている風景が工場や採掘現場であることを忘れるほどでした。
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「視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション(神奈川県立近代美術館 葉山館)」
バウハウスのマイスターであったモホイ=ナジ・ラースローの全貌を紹介する日本初の展覧会。
ダダイズムや構成主義の影響を強く受けるナジの作品からその創作理念の確立課程が納得できる展覧会でした。
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「廣村正彰展 ジュングリン-意識が動く映像(西武ギャラリー)」
グラフィックデザイナーの廣村正彰氏が百貨店という場所でのあたりまえの行為を映像作品としたもので、自分の意識の変化が楽しめました。
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「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー展(東京オペラシティアートギャラリー)」
8つのテーマの異なる組写真で構成された展覧会で、それぞれが同じ写真表現でも異なるものとなり表現の深さを感じました。
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「ベッティナ ランス写真展/MADE IN PARADISE 女神たちの楽園 セレブたちの美しき幻影と気品(東京都写真美術館)」
女性ポートレートで有名なベッティナ・ランスの代表作品ばかりを集めた展覧会。
近年の作品はオリジナルプリントとしては日本初公開のものも多く貴重な展覧会でした。
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「Héroïnes ベッティナ・ランス写真展(CHANEL NEXUS HALL)」
2005年にパリで開催された展覧会を東京都写真美術館での展覧会にあわせて再現させたもので、コンセプトの違いを楽しめる展覧会でした。
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