同潤会は関東大震災の義捐金(ぎえんきん)によって設立された住宅供給を目的とした財団法人で、RC造の集合住宅である同潤会アパートが16ヶ所に建設されましたが、当時としては先進な設計設備のアパートも老朽化により2013年に最後のアパートが取り壊されました。
この展覧会は震災後の住宅供給という中で、最新の生活スタイルの提案であったとされる同潤会アパートを歴史とともに振り返るもので、当時の貴重な画像資料、図面をもとに制作された模型や1/1の空間復元、解体された建築の部材などが展示されています。
当時の設備や設計も素晴らしいのでしょうが、何よりもその造形的な意匠に惹かれます。
断片であってもこうした部材が残されていることにもただただ感動の展覧会でした。
今回の展覧会で見るまで忘れていましたが、大学生時代に広告デザインの課題で使用する写真撮影のロケで、現在の東京都現代美術館に近い地域にあった清砂通アパートメントに行っていた事を思い出しました。
当時の写真が残っているかどうか怪しいものですが。
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