先日の「原寸大|日本の建築ディテール 1964→2014」展。トップにあったのは竹橋交差点にある毎日新聞社の本社が入る「パレスサイドビル」(1966年竣工)でした。
ビル外壁部のガラスのカーテンウォールの詳細図面です。
大きなオフィスビルで、アルミサッシュを使わずにガラスを鉄骨に直接留めるということは、当時としては珍しい試みだそうで、しかもサッシュを使わないことで経費を節約し、他の部分に振り分けられたのだとか。
鉄とガラスによるカーテンウォ-ルは、1926年のバウハウスのデッサウ校舎にも象徴される表現。
壁自体が建物の荷重を受けないので、繊細な表面デザインが可能ということですね。
このパレスサイドビルもガラスを全面にのっぺりと張るだけでなく、日除けやメンテナンスの役目をするルーバーの横方向のラインと雨どいによる縦方向のラインがとても美しい模様を描いています。
以前から好きなディテールでしたので、この図面はちょっと親近感を感じました。
何年か前に撮った写真を探し出しましたが、そういえばあまり天候条件が良くなくて、いつか撮り直そうと思っていたままでしたので、近々再挑戦の日を狙いたいと思います。
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