2014年2月28日金曜日

そこにある映像。

年々増え続けるインターネット上の投稿動画。
映像観賞と言えばPCやタブレット、スマートフォンというのが主流となりつつあって、何やら危機感を感じてしまいます。
そんなネット時代の映像観賞方法に真っ向から立ち向かう展覧会が東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「さわ ひらき|Hiraki Sawa Under the Box, Beyond the Bounds」展です。(3/30まで)


ロンドン在住の映像作家さわひらき氏の大規模な個展で、会場内に作られた数々のモニターやスクリーンは映像を見るというだけではなく映像を含む空間表現となり、日常とは隔絶された現実にはありえない映像の中の世界に鑑賞者を取込む力を持っています。

会場に足を運び、空間に身を置き、映像と同じだけの時間を共有するという、現代の一般的な映像観賞とは異なった不自由な観賞形態はとても贅沢な環境でした。

以前に紹介した初期作品「dwelling(2002年)」も会場で見るととても新鮮。

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