建築家の丹下健三氏の生誕100年である今年は瀬戸内国際芸術祭2013のプロジェクトのひとつとして「丹下健三ー伝統と創造 瀬戸内から世界へー展」が香川県立ミュージアムで開催されました。(7/20-9/23)
残念ながら見に行くことはできませんでしたが、会期終了間近には2020年のオリンピックの東京開催も決定して1964年の東京オリンピックが再び注目され、丹下氏の設計した代々木体育館が紹介されるなど、丹下建築が紹介される機会が益々多くなりました。おかげでこの秋は建築探検熱が再燃です。
というわけで、2011-2012年にかけて森美術館で開催された「メタボリズムの未来都市展」と、同じ時期に開催された日本のメタボリズムの建築写真展「チャーリー・コールハース写真展」を見てから気になっていた丹下建築のひとつをやっと見に行きました。
山梨文化会館。
山梨日日新聞、山梨放送などの、山日YBSグループが入居するオフィスビルで1966年に竣工した建物です。
円柱と梁で支えられた構造は自由な間取りが可能で、コミュニケーション・シャフトと名付けられた直径5mほどの円柱には、階段、エレベーター、空調・電気等の設備システムがまとめられているので同じ構造を増やしながら増改築できる作りなのだそうです。
残念ながら中はショップ部分しか見られず、肝心のコミュニケーション・シャフト内は見られませんでしたが、「建っている」感が満載の重厚なデザインがいいですね。
甲府の山に陽が沈む時刻でしたのでかなり辺りは暗くなってしまいましたが、何とか手持ちでの写真撮影ができました。
>>メタボリズムの未来都市展のレビュー
>>チャーリー・コールハース写真展のレビュー
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