2013年6月18日火曜日

天然の青。

緑色がきれいな鉱物マラカイト(malachite)と同じく、銅の二次鉱物であるアズライト(azurite)
深みのある青い鉱物ですがマラカイトと共生することの多い鉱物で、アズライトの青とマラカイトの緑が斑模様になったアズロマラカイトと呼ばれる混成鉱物もあります。

今回手に入れた鉱物はマラカイトが若干共生するものの、まったく斑模様を形成していないのでアズライト。石英を母岩としています。

マラカイトが天然岩絵具の「岩緑青」の原料となるように青のアズライトは「岩群青」の原料。西洋の顔料では「セルリアンブルー」
同じ青の鉱物であるラピスラズリ(lapis lazuli)が天然岩絵具の「瑠璃」で西洋の顔料では「ウルトラマリンブルー」
アズライトの方がラピスラズリよりも明るい発色をするようです。

どうやら岩絵具というのは粒子の細かさで発色が異なるようで、細かいほど乱反射が多くなり明るい色になるのだとか。
アズライトの粒子が粗いものはとても深みのある青に発色するので「紺青」と呼ばれ、西洋色名は「プルシアンブルー」。日本の色名はとても奥深さがあっていいですね。

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