新聞広告は、ポスターとは違って、目に入る距離が近いため、よりメッセージ性がはっきりしていて楽しいものです。
不景気ということもあってか最近は新聞の全面広告というものが少なくなってきましたが、それでもお正月は各企業が新年の挨拶を込めて大々的に全面で新聞広告を打ちますので、新年の新聞はとても楽しみです。
昨年は印象に残らなかった(なかった?)大手出版社の広告が今年は目立ちました。
左から講談社、小学館、集英社です。
講談社はコピーが「本を、ひらこう。」写真の左端の曲線は「しおり」です。
なんか切実な感じでちょっと痛い。どうせならもっとドキっとさせても良かったんじゃないかと思ってしまいました。
ビジュアルのインパクトは圧倒的に小学館。
創業90周年記念企画として刊行がはじまった「日本美術全集 全20巻」に合わせ、 伊藤若冲の虎図を大胆に持って来ています。正月なので「寅年?」とも思わせるところも狙いなのではと感じさせるインパクトです。ちょっとズルいですけど。
ただコピーに強さがなく残念。
別の意味でインパクトがあるのが集英社。
太ゴのコピー「読書は、本能。」が効いています。
よく見るとノンフィクション作家で冒険家の角幡唯介氏が極寒の地で本を読んでいる。
ただこの無骨さは好きなタイプではないのですが。
コピーだけを比べるとどの広告も「本の大切さ」を訴えていて、業界の危機感が感じられました。
>>2012年のブログ「新聞広告は楽しい-1」
>>2012年のブログ「新聞広告は楽しい-2」
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