2012年1月21日土曜日

対で生まれるデザイン

施設や設備の老朽化に伴い、既存の躯体を残した上での一部建替えと全面改修工事が行なわれている東京都美術館

いよいよ今年4月にはリニューアルオープン。
昨年11月の記者発表会ではリニューアル記念展として、フェルメールの最高傑作とも言われる「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする、「オランダ・マウリッツハイス美術館のコレクション展」が開催されることが発表され話題となりましたが、もうひとつ発表されたのが開館以来85年間にわたって作られてこなかった、「シンボルマーク」と「ロゴ」。


このデザインは世界的なデザイナーである吉岡徳仁氏が手掛けたもので、立方体のキューブと骨組み状の対となる形態を用いた2種類のシンボルマーク
リニューアル前の東京都美術館の建物(前川國男氏設計)の建物や外装をイメージさせ、日本の伝統的な和を感じさせる赤を用いたデザインで、歴史と未来との融合を表しているようです。

と、ここまではとても古い情報ですが、その吉岡徳仁氏が手掛けたステンレスのスプーンカレーハウスCoCo壱番屋のキャンペーンのプレゼント商品として登場したそうです。

スプーンがステンレスの1枚板から型抜きしたということがわかるデザインで、「スプーンだけ」、「枠だけ」では得られない美しさで、枠にはまった状態の対の形態が作る造形が美しすぎます。
(もちろんはずして使えるそうです。)


このスプーンはちょっと欲しい。
売っていないのが残念です。もらった人がいたらぜひ触らせください。

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