亜熱帯性気候の八丈島は、生息している陸の生物も東京とは違ったものが見られます。
中でも昆虫類は、もともとは八丈島にいなかった種が、物資の移動と共に島にやってきて繁殖した例もあり、沖縄などでしか見られなかった昆虫も多く見られます。
今回は時期的には秋で、あまり昆虫に出会う機会も少なかったのですが、東京で普通に見られるシロテンハナムグリに似た、リュウキュウツヤハナムグリは良く飛んでいる姿を見ました。
大きさはシロテンよりやや大きめで、斑点はなく、金属質の光沢がもっと際立っています。
最近、また甲虫に目覚めたので、1匹捕獲して帰りました。
展足前のリュウキュウツヤハナムグリ
ヒゲがたたまれてしまってます。
漁港付近のコンクリートの護岸壁にはなぜかトゲナナフシが多くとまっていました。
本州にもいる種ですが、なかなかお目にかかる機会はないですね。
ナナフシの多くは単為生殖(メスが交尾をせずに卵を産む)で、食草もバラ科など飼育しやすいため、子どもの頃に飼っていた記憶があります。
卵には蓋がついていて、孵化する際には蓋が空いて成虫と同じ形の幼虫が出てくるので、とてもユニークです。
嫌われ者ですが体長40mm程度のサツマゴキブリも有名。
翅のないタイプのゴキブリで、もともとは四国、九州をはじめ、南西諸島や台湾などに生息していたものが観葉植物などとともに移動して定着したようです。
黒褐色のボディに胸部は黄色、腹部は赤で縁取られなかなかカッコいい。
翅のない姿が三葉虫にも似ていてファンが多く、台湾ではペットとして飼育されているそうです。
一般的な種と違い、民家へ入ってくることはまずないという大変謙虚なやつです。
採集はしませんでしたが写真は撮りました。
公開はやめておきますね。
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