2010年12月29日水曜日

2010展覧会を振り返る3

絵本の魅力は物語以上にその絵の奇麗さやユニークさからくる世界観にありますが、出版物というメディアでは、コスト面のこともあってその魅力が十分に出きっていないのが残念でなりません。

絵本の原画展はそういった理由もあってか多くの鑑賞者で賑わう展覧会となります。
子どものために考案された「絵本」や「玩具」について純粋に楽しむ展覧会や考えさせられる展覧会などがありました。

ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち(板橋区立美術館)
http://www.art-index.net/art_exhibitions/2009/11/post_657.html(関連HP)
東欧を代表する現代アーティストのドゥシャン・カーライをはじめとする作家達の原画展。日本にはない色彩と表現力に引き込まれました。

ゴーゴーミッフィー展(松屋銀座)
http://www.asahi.com/event/miffy/
今年83歳を迎え今なお現役のディック・ブルーナ氏の代表作のひとつであるミッフィーが生まれ55年。世界中で出版されるミッフィーの世界を存分に表現した大人のための展覧会でした。

2010イタリア・ボローニャ国際絵本原画展(板橋区立美術館)
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/bologna/index.html
世界で唯一の児童書専門のブックフェアでのイベントのひとつとして毎年開催される「ボローニャ国際絵本原画展」。
その入選作品による展覧会が毎年開催されます。今年も大賑わいでした。

ブルーノ・ムナーリ展(横須賀美術館)
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/812.html
イタリアを代表するアーティストであり、世界中のデザイナーに影響を与えたブルーノ・ムナーリ。
日本での出版も多くアート本としての人気もありますが、その多くの作品や貴重な資料をもとに構成された展覧会は、真っ白な展示空間そのものが気持ちよい空間となっていました。

遊びのなかの色と形展ークルト・ネフ & アントニオ・ヴィターリ(目黒区美術館)
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex100724
スイスのネフ社の玩具300点と、「ヴィターリ生誕100年(チューリッヒデザイン美術館)」の巡回や初期の造形から1996年頃までの彫刻や玩具など約200点を展示する他、たくさんの積み木を実際に触って遊べるプレイコーナーを設置した贅沢な展覧会でした。

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