2015年12月24日木曜日

美本空間。その2

今回の「世界のブックデザイン2014-15」では特に図版の美しい本が目立ったような印象でした。
中でもドイツの「Wahre Monster: Ein unglaubliches Bestiarium」は、紺インクと金インクの2色で刷られたとてもシックで高級感のある図鑑。「真のモンスター」と名付けられた動物たちの細かい描写が美しすぎる本です。


同じ動物を描いた本ですが、「Die Welt der wilden Tiere: Im Sueden」はCGで描かれた動物のデフォルメ感が素晴らしく、そのフォルムは懐かしさを伴う美しさです。こちらもドイツの本。


さらに豊富な写真とスケッチですっきりと世界観をまとめあげた「Hans J. Wegner: Just One Good Chair」もドイツの本。
ウェグナーの椅子を紹介する本はこれまでにも様々なものが作られてきましたが、スケッチの扱いやスナップ写真の扱いが、椅子の本にありがちなカタログ的なデザインから遠ざけたと思わせる上品な作りとなっています。


いずれも美しい本ですし、これらは少部数ではないので、デザイン学校などの参考図書として蔵書されるとより良いのですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。