2015年7月17日金曜日

日本のモダニズム/その1

今年の8月で閉館建て替えとなってしまうホテル・オークラ本館。
「日本的建築美の創造」をテーマとして建てられ国際的に評価の高いデザインを記録しに行ってきました。

外観の設計は建築家の小坂秀雄、ロビーの設計は設計委員会委員長を務めた谷口吉郎。

各所に見られる日本の紋様が見事です。

外壁には民家や土蔵に見られる海鼠(なまこ)壁のデザイン。
平瓦を貼り詰め、本来漆喰を盛る目地には白磁タイルを貼り込んでいる。

ファサードの庇は三角形が連続する金箔の鱗紋を象った金タイル貼り、車寄に面した1階の外壁は菱紋の格子が建物の表面に表情を出しています。

建物の側面の平坦になりがちな面にも、厚さの異なる同色タイルで表情豊かなデザインが見られます。

ホテル・オークラの公式ホームページでは9月より建て替え開始となっていますが、営業停止日は発表されていないようです。
まだ見ていない学生さんは夏休み中にぜひ見学に行ってください。

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