解体が決定している国立市の昭和モダニズム建築の民家「旧高田邸」。
一般の民家にあがりこめる機会はなかなかありませんので、時間をかけて隅々まで見学させていただきました。
まずは外観。
この民家は木造2階建。
まず目に入るのが2階外壁の格子壁と1階の庭に張り出した3段作り庇のある窓。
格子壁は横ラインが強調されていて、平らで深い屋根の軒とその下に2重屋根にも見える庇とのバランスがとても美しいです。
玄関周りにはスクラッチタイルが使用され、窓の金属格子のデザインとともにモダンなデザインとなっていて素敵です。
1階の特徴的な窓の下にはRC造の地下室へ通じる扉がありますが、庭側から下りる階段はいのでドライエリアのようです。
このスペースがあることで窓のデザインが強調されて不思議な印象を与えています。
窓の3段庇には金属パイプが付いていたような名残がありますが、構造的には必要なさそうなので謎ですが、細部まで意匠を凝らした作りなので何か意図があったのでしょう。
建物に近づくと下から見上げる部分の白が多く目に入り、建物から受ける重厚さがなくなる色彩計画も素晴らしいですね。
>>昭和モダニズムの民家/その1
>>「旧高田邸と国立大学町 ~85年の物語~」
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