吉祥寺のGALLERY KAIで開催中の「手塚治虫の美女画展」を見てきました。(11/9まで)
その名の通り漫画界の巨匠が描いた美女達の展示で、カラー表紙画などの原画と複製原画を集めたもの。
複製原画というのは比較的新しい言葉ではないかと思うのですが、美術展などで以前からあるポスターなどと呼ばれるオフセット印刷の複製ポスターに対して、ジークレー印刷とかジークレー版画などと呼ばれる、高精細インクジェット印刷の複製画を呼ぶようで、オフセット印刷に比べ刷色が多かったり、油彩のキャンバスなどオリジナルに近い素材にを印刷することができ、より再現性が原画に近いということから付けられた名称のようです。
実際今回の展覧会でも断り書きがなければ原画と見紛うほど精巧な印刷で、中には吹き出し部分にご丁寧に写植文字を貼付けて版下のように複製したものもあり、なかなか手が込んでいるものでした。
原画自体がペンと水彩で描かれているので、インクジェットでの質感が似ていることもクオリティが高い理由と思われます。
展示点数が少なかったのは残念でしたが、美女というキーワードで集めたことで手塚漫画の違った一面が見られ印象が随分変わりました。
このギャラリーはもともとは渋谷区の広尾にある慶応義塾幼稚舎校庭内にあった蔵で、校舎増築に伴い移築再生されたものなのだとか。
歴史的建造物に現代的な手が入り、雰囲気の良いギャラリーでした。
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