今日のデザイン高校でのデザイン史は、古代ローマでした。
パンテオンや闘技場など巨大な公共施設が多く建てられたのが特徴。
ヨーロッパの各地に遺跡が残っています。
中には2000年以上も使い続けられている水路が作られ、石組みの精緻なアーチを持つ水道橋は重要ポイント。
十分な水源が近くにない都市でも豊富な水が必要な公衆浴場を作れるよう、遠くの山の水源地から少しずつ傾斜した水道を引き、途中の谷あいでは傾斜に合わせた水道橋を作って都市まで水を引いたのです。
もっとも公衆浴場のためだけではないでしょうが。
この辺りの話をする時には映画「テルマエ・ロマエ」を引き合いに出すと、生徒さんの反応が良いですね。
パート2まで制作されたこの映画。
古代ローマのセットが素晴らしく、どこにこんなセットを作ったのかと思っていましたが、イタリアのローマ郊外にあるチネチッタ撮影所内に古代ローマのセットがあるのだそうです。
映画史に名を残すベンハーやクレオパトラなどのハリウッド映画も多く撮影された由緒ある撮影所ということで、名画たちの恩恵を受けていたのですね。
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