続いている技法紹介。
すべてを紹介すると12種類になるのですが、ある程度想像できそうなものはサンプルを作らず説明だけでも良さそう。
というわけで、今回はバティック(バチック)。
クレヨンなどの油分の多い画材で描いた(主に線描き)ものに、水分を多めに溶いた水彩絵の具で全面を塗り、クレヨンで水彩絵の具がはじかれることで画が浮き出るというもの。
バティック=ろうけつ染め
のことで、植物染料とロウ防染によるインドネシアの更紗をバティックと呼ぶのは、この技法から呼ばれる名称なのです。
美術工芸の分野では、この油と水の撥水作用を用いた技法はかなり多くあって、現在主流となっている印刷物のオフセット印刷も、その起源である石版画(リトグラフ)も撥水作用を利用しています。
美術ってけっこう理科なのですね。
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